鶴竜･横綱土俵入り【太刀持ち･正代/露払い･霧馬山】令和２年１月場所初日 

横綱の土俵入りは、太刀持ちと露払いを後に控えて行われますが、実は本身（本物の刀、真剣）を使わずに、太刀拵えの中身は竹光を使っている場合もあるといわれます。戦前にはすべて本身の刀でしたが、これも占領期にＧＨＱを慮って竹光を使って以来の名残が、若干尾を引いているようです。 その刀剣と登録証を一緒にしっかり保管してさえいれば、誰でも日本刀を所有することができますし、持ち歩くこともできる。このようなことが案外、知られていません。日本刀を持つにも免許取得や診断書、講習会などが必要ではないかと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、そのようなものは一切不要です。 いずれにしても、いちいちそうやって説明しなければわからないように、仕組みとして日本国民になるべく刀を持たせないようにして、武器としての刀をなくしてしまおうという考え方が背景にあるように思えます。 松田次泰 『名刀に挑む』