Live Concert recording on 6th of October 2022 at Kioi Hall, Tokyo, Full Video
TITLE
Let’s come together ! vol. 24
~魅力溢れる協奏曲の世界~
ARTIST
CONDUCTOR
アントニーン・キューネル Antonin Kuhnel
tsuzukiorchest...
SOLOISTS
梯 剛之 Takeshi Kakehashi (Pf)
www.kakehashi-...
松本紘佳Hiroka Matsumoto &
ジェラール・プーレ Gérard Poulet (Vn)
www.hirokamats...
www.gerard-pou...
ドミトリー・フェイギン Dmitry Feygin (Vc)
www.nagoya-phi...
ORCHESTRA
ベル・カント室内管弦楽団 Bel Canto Chamber Music Orchestra (Music director: 宇田川清史)
Concertmistress: 村上教子
Violin: 野澤玲子 田野口久世 今井奈々子
伊佐山加奈子 吉橋 彩 皆川櫻子
中田智美 内山知子 藤田ひとみ
及川佳代子
Viola: 森野 開(客演) 小野美子 出口貴子
村井由紀
Cello: 逢坂美穂 穴田貴也 吾妻知奈
Contrabass: 西澤誠治(客演) 今村清子
Flute: 吉田徳子 一本鎗有咲
Oboe: 堀子孝英 倉田悦子
Clarinet: 小嶋慶子 宮前和美
Basson: 江黒未希 榎戸絢子
Horn: 木原英土 片岡千恵美 鈴木克博
宮田一彦
Trumpet: 東里千春 足立望美
Timpani: 福永麻里
Cembalo: 大木和音 (客演)
VIDEO AND RECORD EDITED by
佐久間基就 Motonari Sakuma
motonarisakuma...
PRODUCED by 愉音
www.yuon.net
SUPPORTED by AFF2
PROGRAM
ヴィヴァルディ: 2台ヴァイオリンのための協奏曲 作品3 第8番
A. Vivaldi (1678-1741)：Concerto for two Violins and Orchestra in A minor, Op.3 No.8 RV522
01:38 1st mov. Allegro
05:39 2nd mov. Largheto e spiritoso
09:15 3rd mov. Allegro
Soloists: Hiroka Matsumoto & Gérard Poulet
サン=サーンス: ハバネラ 作品83
16:06 C. Saint-Saëns (1835-1921): Havanaise for Violin and Orchestra in E major, Op.83 (1887)
Soloist: Gérard Poulet
モーツァルト: ピアノ協奏曲 KV 488
W. A. Mozart (1756-1791): Concerto for Piano and Orchestra in A major, KV 488
29:13 1st mov. Allegro
40:15 2nd mov. Adagio
46:26 3rd mov. Allegro assai
[アンコール/Encore]
ドビュッシー : 月の光
55:54 C. Debussy (1862-1918): Suite bergamasque "Clair de lune"
Soloist: Takeshi Kakehashi
- 休憩 / Intermission -
ブラームス: ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 Op. 102
J. Brahms (1833-1897): Concerto for Violin, Cello and Orchestra in A minor, Op. 102
01:02:34 1st mov. Allegro
01:20:30 2nd mov. Andante
01:28:32 3rd mov. Vivace non troppo
[アンコール/Encore]
ヘンデル=ハルヴォルセン: パッサカリア
01:40:03 Händel=Halvorsen: Passacaglia
Soloists: Hiroka Matsumoto & Dmitry Feygin
PROGRAM NOTES
ヴィヴァルディ： 2台ヴァイオリンのための協奏曲 作品3 第8番
ヴィヴァルディはヴェネツィアに生まれ、優れたヴァイオリン奏者であり作曲家であった。この作品は全3楽章から構成されており、2台のヴァイオリンのための協奏曲である。独奏部分とオーケストラの部分に境を持たせていないところが興味深い。第1楽章及び第3楽章には、第1ヴァイオリンが第2ヴァイオリンの美しいメロディーを分散和音によって伴奏を務める箇所もあり、室内楽的要素も併せ持つ。(松本紘佳)
サン＝サーンス： ハバネラ 作品83
「ハバネラ」というのは曲の形式のことである。
特に有名なハバネラは、ビゼーのオペラ「カルメン」のアリアだろう。ハバネラの起源は、フランスの「コントルダンス」。フランス領であったハイチは、アフリカからの奴隷が労働に従事していた。彼らにとっての慰めはフランス人が持ち込んだコントルダンスを休みの時に踊ることだった。多くの人がハイチでの圧政を逃れて近隣国のキューバに渡り、フランス風コントルダンスをハイチへの郷愁で踊った。それが後のハバネラ風の舞曲となりキューバの首都、ハバナの名を冠して「ハバネラ」と呼ばれるようになった。ビゼーがスペイン風オペラ「カルメン」に取り入れサン＝サーンス、サラサーテ、ファリャ、ラヴェルなどがこの形式を引用し、次第に世界に普及した。サン=サーンスの「ハバネーズ」は、彼が1885年初冬に演奏旅行中にフランスのブルターニュ地方のブレストで雨に降られてホテルから出られず、暖かい暖炉の前で着想したと言われている。当時、共演者がキューバ出身のラファエル・アルベルティーニというヴァイオリニストであったことから、独奏ヴァイオリンと管弦楽の2本立てのこの作品が生まれた。1887年に完成、1894年に初演。ハバネラのリズムに乗った、快い、暖かい、心に染み入るメロディーと、華やかで技巧を凝らした部分の交錯が対をなす。ヴァイオリン作品の傑作のひとつで、ヴィルトゥオーゾの重要なレパートリーとなっている。 (川島余里)
モーツァルト： ピアノ協奏曲 KV 488
ザルツブルクのコロレド大司教との確執からその元を離れてウィーンに出て、1人の音楽家として歩み始めたモーツァルトは、宮廷や教会からの俸給で活動する安定した立場から離れ、その頃から一般の人を相手に切符を売るという現在の形態に似た形での演奏会が行われた。ピアノ協奏曲は当時のウィーンの聴衆にも、またピアノの名手として自分を売り込む為にも受け入れられる形態であった為、沢山のピアノ協奏曲がこの時代に生まれている。雇用主から離れてより自分を表現できるようになった彼は、更に自分の内面を吐露するようになり、深い内面性を孕んだ名作がこの時代に沢山生まれた。この作品K488は生き生きとした青春の喜びを表した第1楽章、第2楽章は澄み切った表現の中にモーツァルトの悲しみが込められている。第３楽章は悲しみの状態で終わらず、笑顔と明るさを失わないのが彼らしい。(梯 剛之)
ブラームス： ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 Op. 102
ブラームスは長年の親友であったヴァイオリニストのヨアヒムとの間に生まれた溝を埋める
“仲直り”の曲として、この作品を仕上げた。作曲中、ブラームスは時折ヨアヒムに意見を求め、見解を元に完成。初演はブラームス自身が指揮を務め、ヴァイオリンソロはヨアヒム、チェロソロはハウスマンによって披露された。第１楽章はオーケストラの前奏の後、チェロが朗々とカデンツァを演奏する。それをヴァイオリンが受け継ぎ、そして２台の楽器が一つになって駆け上り、第１主題への幕を開けるさまは圧巻である。第２楽章はこの作品を作曲中に滞在したスイスの山々と美しい大自然の中で深々と呼吸をするブラームスを思わせる。第３楽章は愉快な曲調で始まり、２台の楽器のアルペッジョによる会話も聴きどころのうちの一つである。(松本紘佳)
6 сен 2024
