1999年 第50回 天皇盃 2次選考（１回目）② 

今回の動画は納得である。 張替さんは、 前重心から脊柱へ重心を移し、引き分けは、肩甲骨で行い、会では、両肘を鎖骨に合わせ、 身体を正中の鎖骨で割る形を作った。 離れにおいては、勝手の肘から先を右方向へ飛ばし、正中を対象に弓手を的方向へ押す。 この意味は、 弓の張力を100％矢に乗せることである。 また 弓手の内は、小指・薬指・中指の順に締まるに任せる。 弓を握り込むのではない。 引き分けの時、指が小指・薬指・中指の順に締まるのである。 この結果、弓が最終的に回転し、指がほどけるという事だ。 最後まで弓力を矢に乗せることができる。 残身は「大」であり、理想的残身である。 矢が弦から離れた時も弓手に振れが無い。 この理由は、弓手の内がほどけ、弓をを回転させるというだけではない。 前重心ではなく脊髄脊柱重心になっているので、弓手が後ろに行かないから振れないのである。 離れは、素直で射は鋭く、厳しい。 これは正中で対称的に身体を運用しているからである。 身体の捻じれと両腕の振れがないと思う。 素晴らしい射である。