前回に続いて、左右展翅も打撃技の応用で、まず相手の攻撃を体の両側に流し、しっかり自分を守ります。動画に示されたようにこちらの身体の回転により、相手の拳は攻撃の目標(こちらの体)から軽く外されており、しかもこちらの上から下への回転流しを受けた瞬間、相手の体の重心は前方の下に傾斜してしまったのです。
すなわち相手は重心の不安定の状態でありながら明らかに身体の慣性も出てしまって、その時倒れないように相手は下意識的に必死に身体のバランスを保とうほか何もできなかった状態に落ったのです。
こちらにとってその瞬間は反撃の絶好のチャンスで少なくでも3発以上連続の反撃ができ、また相手と充分に接近できた状態なので、肘と膝の反撃技もすばやく使えることで、相手の攻撃を完璧に抑えることができたのです。
そのような他の武術には見られない、相手を充分にコントロールしながら反撃する技は無極静功太極の核心内容の一部分であります。
16 окт 2024