江戸時代中期の画家であり、日本における文人画の大成者として知られる池大雅を紹介します。
※本動画は「【旧版】3分でわかる池大雅（人から分かる3分美術史49）」[ • 【旧版】3分でわかる池大雅（人から分かる3分... ]の再撮影・再編集を行なったものです。
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こんにちは。人から分かる3分美術史。
今日は池大雅について勉強していきましょう。
池大雅。1723年生まれ。江戸時代中期の画家であり、日本における文人画の大成者として知られます。
大雅は、徳川8代将軍吉宗の時代に、京都で町人の家に生まれました。
しかし、大雅は町人の子でありながら武士に比肩する高度な教育を受け、7歳の頃に中国風の書を学び始めます。
まもなく、宇治の萬福寺で披露した書が評判を呼び、大雅は神童として知られるようになりました。
幼くして才能を発揮した大雅は、儒学者の松室松峡や芥川丹丘、文人画の先駆者として知られる柳沢淇園と交わりました。
彼らの支援を得ながら独学で絵画を学んだ大雅は、15歳で扇子に絵を描いて売る店を開き、職業絵師として生活するようになります。
続いて19歳のおり、生涯の盟友となる篆刻家の高芙蓉、書家の韓天寿と出会いました。
この頃の作品が「渭城柳色図」。現存する大雅の最も古い絵画であり、22歳の頃に描きました。
大雅は、生涯を通じて数多くの旅を行い、旅の画家と評されました。
その後大雅は、中国の文人画、南画を中心としつつも西洋画や大和絵の技法を吸収し、独自の画風を生み出していきました。
大雅の作品を見ていきましょう。
「浅間山真景図」。大雅38歳の頃の作品であり、高い写実性と地平線を意識した構図が特徴です。
「龍山勝会図屏風」。大雅41歳の頃の作品であり、南画の技法を用いながらも西洋画風の奥行きと空間構成となっています。
大雅は1776年に54歳で亡くなります。それまでに、木村蒹葭堂、売茶翁高遊外、与謝蕪村ら文化人と交わりながら、日本における文人画の大成者として大きな足跡を残したのでした。
以上！
7 сен 2024
