2022.3.27
QP PRESENTS HOOST CUP KINGS KYOTO9〜REVERSAL〜
京都KBSホール大会
「緑川創から大金星をあげた京都の星が
タイトルマッチ経験者と試練の一騎討ち」
昨年12月、ＲＩＳＥで緑川創から右のカウンターでダウンを奪い大金星をモノにしたＲＹＯＴＡＲＯがホーストカップに凱旋。キングムエの小原俊之と激突する。
緑川戦について訊くと、ＲＹＯＴＡＲＯは「メジャーに行くために乗り越える第一歩で、大きな自信になりました。日々の練習量を増やし対策を強化。地道な努力が実を結んだと思います」と振り返った。
このアクセルミドル級王者は野球出身。白球同様、キックボクシングにも真摯に取り組み、他人からのアドバイスにも素直に耳を傾けることができることも飛躍の原動力となったか。「野球をやっていたことはいまでも大いに役立っている。キックでしんどい練習のときには野球部時代のそれを思い出してやっています」
対する小原はベテランの域に差しかかった、キングムエの重鎮。ＲＹＯＴＡＲＯの印象を求めると、「最近緑川選手に勝ったみたいですが、それまでの戦歴は驚くほどではない」とバッサリ。そして「僕と闘ったら、サウスポーのやりづらさにビックリするでしょう」と言い放った。
昨年は新型コロナの影響で組まれた試合が飛んだり、選手としてモチベーションを維持するのが難しかったという。２年前にはホーストカップでタイトルマッチを経験していることも大きな強みだ。「あの試合（VS匡志ＹＡＭＡＴＯ）は負けたと認めていません。そういうふうに自分の中で気持ちの整理ができているので、まだまだ強くなれると思います。今年は冷静に、そして的確に自分の攻撃を当て、倒す試合を組み立てていきたい」
そんな小原をＲＹＯＴＡＲＯは「強敵で侮れない」と言いつつ、「踏み台になってもらう」と宣言する。「今年は他団体に乗り込み、トップにいる70㎏級の選手をどんどん倒していきたい」
勢いか。それともサウスポーの妙味か。
スポーツライター：布施鋼治
28 мар 2022
