NEW HYBRID SKIING
スキースポーツは、運動の特性からみると、あらゆるスポーツの中でも、もっとも重力を活用するスポーツのひとつであるといえる。近年のスキー技術の変化は、重力活用をしてターンをするというスキー技術のパラダイム変化がもたらしたと言っても過言ではない。重力を意識するということは、重力に抗している骨格の意識をもつことになり、重力を活用したターンに必要な身体の運動は、体幹を中心にしたインナーマッスルを活性化させる。こうした身体の運動は、人間の身体のなかでも、比較的大きな関節、大きな筋力を使った運動であり、これらは効率の良い効果的なターン運動を形成する。対して、従来おこなってきた末端主導による脚部主体の運動は、その性質上、比較的小さな筋肉や関節を使うため、使えば使うほど疲れがたまる、痛くなる、故障するといったことが起こりやすい性質をもっている。New Hybrid Skiingは、重力を味方につけて重力を最大限活用し、少ない筋出力でターン運動をおこなうことで、爽快感、緊張感を感じることだけではなく、スキーをするときの運動そのものが身体を内側から目覚めさせるものである。その意味で、自然の力、自身の重さをよりはっきりとイメージできるようになり、ロングクルージングにおいても巧みな身体運動のコントロールが可能になる.
KC & SUNSHINE SNOW CLUB
KAZUYUKI CHIBA
10 сен 2024
