こちらの集落は鳩ヶ湯に行く道の手前にある集落なのですが、道路沿いで集落の建物は多いのですが、全く人の気配を感じられないので興味をそそられてちょっと寄ってみました、
鳩ヶ湯温泉は上打波(かみうちなみ)でこちらは下打波(しもうちなみ)ですから、昔から上下で近い在だったのでは無いでしょうか、ちなみに江戸時代の藩政期にはこの辺りは福井藩領になったり、大野藩領になったり、美濃の郡上藩の領地になったりしていますね、
今でも鳩ヶ湯は冬季閉鎖だそうですからこの辺りは豪雪地帯ですからね、物なりも悪く、夏の間の林業を生業にしていたそうです、
ただ現在【日本林業遺産】という日本森林学会という組織が全国で５０ケ所選定している古くからの大切な林業遺産があるそうなのですが、この辺りは昔から漢方薬でも使われる【オウレン(黄連)】の産地として有名であったそうで、そちらにも指定されています、
鳩ヶ湯までの県道はまだ新しく平成になってから新たに２車線の道路に改良された様ででその際に各家庭から県道へ繋がる階段通路なども造られているので、最近まで皆さん居住されていたいたはずですが、今日では偶に様子を見に来る方(当日も何台か車の方がいらっしゃいましたが）以外は居住の方はいらっしゃらない様でした、先程も言った通り豪雪地帯故に冬場の生活は大変でしょうからね、今はどこでも同じ話を聞きますが、最初に若い人が都会に出て行き、残されたご両親も高齢化してこちらには住めなくなるんでしょうね、それにしてもポツンと一軒家でもない割と大きな集落でもこんな無人の集落になるのは早いそうですね、
という事でせっかく【越前オウレン】で森林遺産にも指定された里ですが、このままでは雪の重みで残った家も潰れて行き、廃墟の里になる運命であると感じました。
District Hokuriku
Prefecture Fukui
City Ono
10 сен 2024
