「朝日のあたる家」(The House of the Rising Sun)は、アメリカ合衆国の伝統的なフォーク・ソングです。 娼婦に身を落とした女性が半生を懺悔する歌で、暗い情念に満ちた旋律によって注目されました。 "The House of the Rising Sun" とは、19世紀に実在した娼館、または刑務所のことを指すという説も有ります。 「朝日楼 / 朝日樓」とも表記されます。
元々フォークソングだったThe House of the Rising Sunのレコーディング履歴 Clarence Ashley & Gwen Foster (1933)メジャーブルース。タイトルは Rising Sun Blues ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-fYFHg1cCu20.html Georgia Turner (1937*) 短調メロディーしか聞けなかったが、マイナーブルースな感じ 歌詞はClarence Ashley & Gwen Fosterとほぼ同じ ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-15VIDcUMQQI.html Bert Martin (?*) 音源見つからず Daw Henson (?*) 音源見つからず Roy Acuff (1938) 進行もメロディーも長調のカントリーブルース。歌詞も曲調もClarence Ashley & Gwen Fosterとほぼ同じru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-uIhW_xA--XE.html woody gathrie (1941) 長調 歌詞はClarence Ashley & Gwen Fosterとほぼ同じ ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-uX_bEDqxHFw.html Josh White (1947) 進行もメロディーも短調。ちょっとオドロオドロしい感じ。歌詞はClarence Ashley & Gwen Fosterとほぼ同じ ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-M8Ueo7r2nbA.html Leadbelly(1948) (**)進行から3度音をほぼ省いた長調と短調の間のブルース、メロディーが短調ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-y5tOpyipNJs.html Glen Yarbourough (1957) 進行もメロディーも短調のアレンジ ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-J_hUr3O7aI8.html Joan Baez (1960)進行もメロディーも短調のアレンジ 歌詞はWoody Guthrie歌詞のboy→girl版の真ん中部分が抜けた短いアレンジがされている ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-rD80eZ6Gxz0.html Miriam Makeba (1960)Joan Baezをjazz風にした感じ Woody Guthrie歌詞のboy→girl版 ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-XYIOIXGn1T0.html Bob Dylan (1962, rec.'61) Joan Baezの曲調だがギターのストラムはディランスタイル、歌詞はClarence Ashley & Gwen Foster にアレンジを加えている ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-RP_caKDfoyU.html Nina Simone (1962)進行もメロもマイナー、Woody Guthrie歌詞のboy→girl版 ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-ZuzOeq9KI0o.html Joni Mitchell (1963) Woody Guthrie歌詞のboy→girl版 Eric Burdon and The Animals (1964) 曲調、歌詞、ほぼディランのカバーと言っていい。ディランのギターストラムをモチーフにしたリズムパターンで進行する。ru-vid.com/video/%D0%B2%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BE-0Fy7opKu46c.html ここまで、誰も女郎部屋と明確に謳っていない。 Frijid Pink (1970) Dylanの歌詞に近いが他も交じってる Jody Miller (1973) ほぼDylanの歌詞 Dolly Parton (1981) where love and money were madeを表現に入れたのはこれが初めて。 女性シンガーがこういえばキャバクラや風俗娼館に聞こえる。 そもそも男が唄う曲でrisingsunは男をダメにする場所という意味でAnd it's been the ruin of many a poor boy, 人生がもう終わりだからやっぱrising sun に戻って余生を過ごすと言ってんだから、特に決定的に娼館と決めつける理由はないね。賭場酒場アヘン小屋に風俗が引っ付いていたとか何でもあり得る設定 。だから「英語原詩でいう朝日楼=the rising sun=この館の名称= は娼婦の館ですよね。」はそうかもしれないし違うかもしれないが、肯定的に見た場合、むしろ年老いた女性である自分が願ったところで娼館で最期を終えられる時代だったのかそこに疑問符が残ります。 女性シンガーがよくやる版で歌詞冒頭のAnd it's been the ruin of many a poor boyをgirlに変えるだけで文脈が変わり、ガールが賭場酒場アヘン小屋で金や時間を浪費することがイメージできなくなり娼館にすると文脈が通る、その上に女性シンガーがどんどんこのバージョンで唄うからますます娼館のイメージが強くなった、娼館が定説だと考える人が増えたという仮説は筋が通ります。いずれにせよ、自分みたいに落ちぶれるなと言ってるのはboy版もgirl版も同じですけどね。Dolly Parton (1981) where love and money were madeを表現に入れたのはこれが初めて。 女性シンガーがこういえばキャバクラや風俗娼館に聞こえるが、オリジナルと言うにはほど遠く、後年。
若松我孫子さん、実に詳しいですね。余程、The House of the Rising Sunがお好きなのですね。実は私もこの曲が大好きで、実際のステージも何度も聴きましたが、好きだったJoan Baezも数年前のステージでは昔の高域が出せずでBob Dylanにパクられたなんて冗談を云っていました。 ここには触れられておりませんが、私の一番好きなのはある意味、むしろオリジナルとでもいえそうなDave Van Ronkヴァージョンで、これは彼の破滅的人生をCoen Bros.が2013年に"Inside Llewyn Davis"として映画化されています。この曲をパクったと云われているBob Dylanらしき人物も登場しています。 他には、The Animals版ではなくちょっと後期のEric Burdonが壊れかけ寸前風でがなっていますが、この曲にぴったりだと思います。他には若い3人組のAthens Greekのヴォーカルがいいですね。一番傑作なのは、聴衆を巻き込むJohn Otwayですね。 因みにThe House of the Rising Sunは女郎屋と云う説と刑務所と云う二つの説がある様です。日本語版ではちあきなおみが極めつけですね。
@@GOMBE3 「英文と比較すると分かりますが」とのことですが、私の世代ではこれがオリジナルと思っていたアニマルズ版しか知らなかったので、私はそれに対して訳詞ではない、もはやオリジナルだ、素晴らしいと感想を述べたまでですし、アニマルズ版では一切娼婦に該当する言葉は出てきませんので、その英文を教えていただけますか。私が調べたところ、アメリカンクラシックなフォークソングだったとわかりましたが、アニマルズ以前からある別の歌詞は見当たりません。是非「それ以前からある英語歌詞」というアニマルズとは別で米国でも伝統のフォークソングだと認知されているフォークソングのthe house of the rising sunの歌詞を、ソースも含めてコピペいただけると助かります。貴方は「で、そこの娼婦が、アタシみたいになっちゃいけないよ、と歌っているのがこの曲ですから。」と諭すような口調で断定されていますが、米国人の間でもアニマルズと同じ歌詞に対する解釈は娼婦説と囚人節と解釈が分かれる状況ということですので、この際ですから私の世代の様に古典を知らない米国人も、日本人も納得できるソースを示してくだされば大変勉強になります。 www.songfacts.com/facts/the-animals/the-house-of-the-rising-sun www.songmeaningsandfacts.com/the-animals-the-house-of-the-rising-sun-lyrics-meaning/
横レスですが、アニマルズよりはずっと後のリリースのDolly Parton版の同曲では、 where love and money are madeという売春をほのめかす歌詞が見受けられますので 浅川マキが女郎屋と訳すに至った情報はやっぱりどこかにあったのでしょうね。 ちなみに高田渡バージョンでも同様に訳されてましたが、浅川バージョンとリリースがどちらが先かは不明でした。 ともあれ、浅川さんの詞によってつくられた世界観は素晴らしいと思います。