この件を研究している学生(24)です。 バッケはですね、実は、ダレーよりも権力を持っていたというのが重要です。現代の研究のトレンドなんですよ……。 日本では、リジー・コリンガムの『戦争と飢餓』のドイツのアウタルキーの項目に登場しますが、政策を取り仕切ったという点では、ダレーよりも重要なのです。研究では、土地なき民族(Volk ohne Raum)という概念がダレーの血と土(Blut und Boden)よりも重要な立ち位置なんじゃないの!?と注目されているのです。 P.S. 日本では藤原辰史先生の『ナチス・ドイツの有機農業』でダレーが取り上げられていますが、藤原先生はダレーに目を向けすぎていますね……後の『ナチスのキッチン』ではバッケに焦点が当てられていますが……もっと研究されてほしいです。