今回は、3月22日に発売されたカプコンのオープンワールドアクション『ドラゴンズドグマ 2』のクリアレビューとなります。最初に言っておくと、本作は全てのゲームユーザーが満足できる体験を約束するモノではありません。ゲームでは、懇切丁寧なチュートリアルもなければ、近年のゲームでは定番の「ファストトラベル」機能や、目に見えるクエストのフラグすらもありません。
いわゆる「AAA」と呼ばれる大規模作品、特に国内タイトルにおいて、これほど「不親切さ」に振り切ったタイトルは稀ですし、ロールプレイングをプレイヤーに任せきった作品は、過去にもほとんど例がありません。それゆえに、もしこれらの「不親切さ」を「理不尽」だと感じるのであれば、あるいは「面倒」だと思うのであれば、本作のゲームプレイはネガティブな体験になるでしょう。
ですが、もしこれらの「不親切さ」を自分なりのロールプレイに落とし込み、『ドラゴンズドグマ 2』に没入できたとすれば、この世界はまたとない体験を約束します。少なくとも私にとって、本作の生み出した「奔放さ」や「ワクワク感と不安感」のバランスは、唯一無二のゲームプレイを提供してくれました。それでは、詳しいレビューに入っていきましょう。
【目次】
00:00 序文
01:08 極めてストイックな一作
03:27 12年振りの完全新作
05:40 予測のできない唯一無二の冒険
07:37 バトルデザインとポーンシステムについて
・バトルとジョブシステム
・拡張性に欠けるモンスターバリエーション
10:53 やや不十分なエンドコンテンツについて
13:08 結語 『ドラゴンズドグマ2』の現在地
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30 июл 2024
