有名なソ連軍歌であるモスクワ防衛軍の歌(Песня защитников Москвы)を訳して動画にしました。モスクワ防衛軍の行進曲(Марш защитников Москвы)と呼ばれることもありますが同じ曲です。
歌詞についてですが、ドイツ軍が首都モスクワまで数kmというところまで迫っているときの戦いを歌っているものなので士気をあげるためなのか родной(故郷の、親しみのある、愛すべき) という語や「クレムリンの星(красные звезды Кремля)」といった語が使われています。クレムリンの星とはクレムリンの頂点に備え付けてある赤い星のことで今でもついているので画像検索などで確認できます。
また、壁(стена)となって敵を防ぐという表現がある一方で разгромить(粉砕する), уничтожить(撃滅する、殲滅する)といった攻撃的な語もあるほか、後半になるにつれて反撃や報復をにおわせる表現が多くなります。
なお3番の訳詞に「破壊された石材と悲しみ」とありますが、これは камень(石) に建築などに使われる石材という意味と「深い悲しみ、心の重し」といった意味があることから両方を取り入れて意訳しました。
本曲はロシア語版Wikipediaによると1944年の映画に使われたようですが、1941年には元となる詩が書かれていたようです。
15 окт 2015
