※この動画で取り上げた2000系 2409Fは、2024年1月30日をもって廃車となりました。これで、西武鉄道からグローブ型ベンチレーター装備車はなくなりました。
1977年(昭和52年)、西武鉄道初の本格的4ドア車両として登場した 西武2000系は、2023年8月14日現在、わずかに4本 12両を残すだけのところまで減少しています。そして、その残る4本のうち3本(2031F、2417F、2419F)はいわゆる「田無事故補充車」であり、製造時に屋根の上にあった角形ベンチレーターは今はありません。残りの1本、2両編成の2409Fには、西武鉄道のみならず、多くの国鉄車両の屋根上でお馴染みの丸い部品「グローブ型ベンチレーター」略して「グロベン」が、現在の西武鉄道で唯一 この2両にのみ残っているのです。
その2409Fが、ここ数日は新2000系4両編成の2531Fと連結し、国分寺線で走行しているようでしたので、8月14日夕方に少し撮影してきました。
昭和時代には、ほかの大手私鉄とは異なり、多くの部品で国鉄との共通部品を用いてコストダウンを図っていた西武鉄道。今はもう、新技術を他社並みに採用する鉄道会社になりましたが、「質より量」だった昭和の西武鉄道の名残が、西武鉄道最後の「グロベン」を搭載したこの2409Fとともに、近いうちにまたひとつ消えてしまうのかなと思うと、一抹のさみしさもあります。皆様も、2409Fを見掛けた際には、絶滅寸前の屋根上の丸い部品に目を向けてみてはいかがでしょうか。
6 окт 2024