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【美しい】昭和戦前期、「日本スゴイ!」ブームと闘ったニッポンのJAZZ屋の良心!~『ジャパンジイ』唄:川畑文子【1936年】 

桔梗刈萱 Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ
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★☆楽曲データ☆★
John Klenner:作曲
レイモンド服部:作詞・編曲
モアナ・グリー・クラブ:演奏
川畑文子:唄
レコード番号:テイチク 50547
1935年3月2日録音
1936年10月15日発売
収録アルバム『Swing Girls 1935-1940』(テイチクエンタテインメント)
★☆コメントと解説☆★
久方ぶりの投稿になりました。CDがいま廃盤のため、敢えて投稿しています。
なお、今回は「戦前の日本」が大好きか大嫌いかよく分からないが戦争と差別には反対する投稿者が、ちょっとだけアジってブログっぽいコメントにしました。
「ウザイ!」と思う方はコメントは無視なさってくださっても結構ですよ。
この”Japansy”という曲は、英語で検索しても一瞬で出てきますが20世紀前半に主にアメリカではやった「外国人から見た変な国・ニッポン」を描いた数多くの曲のひとつです。原曲を聴いてもわかる通り、「美しいけれども、オリエンタリズムでまなざされた日本」っぽい音楽。今聞けば非常に牧歌的で古めかしいものです。
しかし日本のレコード会社のオーケストラ、わけてJAZZが巧かったテイチクレコードのアーティストは、敢えてその「変な国・ニッポン」像の雰囲気をそのまま日本人アーティストが演奏し、非常に美しい仕上がりとした奇跡的な名演にしてしまいました。
想像にすぎませんが「僕たち日本や日本人なんて、いくら背伸びしても世界一変な国と思われているんだから、ならば敢えて「変な国・ニッポン」像を逆手に取ってやる!」と、演奏したのかもしれませんね。
歌っている川畑文子は日系人歌手・ダンサーで、1930年代に来日して人気を博した人です。コロムビアとテイチクにたくさん録音を残していますしCD復刻やサブスクもありますけれど、まだまだ分からないところや復刻されていないところは早期アーカイブ化をしてほしいところ。
★☆★☆
…さて、真面目な話をしましょう!
2010年代前半から、ちょうど東日本大震災があったころからでございましょうか、ネットの「まとめサイト」「まとめ動画」で「海外の反応コンテンツ」とかいう「外国人が日本を絶賛!」のが流行っていますよね。
ホラ、いま試みに「大谷翔平」と検索したらば「オオタニはサムライだ!」とかいう「海外の反応」、「千と千尋の神隠し」ならば「日本のアニメはスゴイ!」とかいう「海外の反応」など…。
私、あの「海外の反応コンテンツ」に強く反対の意思があります。
なぜならばそれらで消費される「日本っぽいもの」は、ほぼアフィリエイトブログか動画ばかりでしかも「コンテンツの作り手が自分で考えた、調査した」形跡は皆無でどこかからのカットアンドペーストばかりであり、母国の「日本」についても洞察が空虚だからです。
しかも多くの「海外の反応」コンテンツは、折しも昨今日本の国とうまくいっていない韓国や中国への蔑視を含むものが多く、あまりに滑稽です。
そんな作り手が自分で考えていない、楽をして何十万回とアクセスされて広告収入を稼ぐようなコンテンツのカモになってしまって、「自分の母国日本はスゴイ!」と自覚する…。
果たしてそれでよいものでしょうかね。
『広辞苑第七版』(岩波書店)で「反応」を繙いてみます。
① あるはたらきかけに応じて結果として起こる現象・状況。手ごたえ、態度。「冷たいー」
② 化学反応のこと。
加えてここが肝心ですが、
③ 生体あるいは生態系などにおいて、刺激について起こる運動を、その刺激に対していう語。応答。応働。
辞書通りに読み解けば「海外の反応」とは「外国人による日本に関する手ごたえ」だけでない、深い洞察でもなく単なる刺激への「反射」ということ、下品な言葉ですが「外国人が日本のエロチックなものを見た!」に対する「性衝動の反射」レベル、にすぎないのですよ。
差別用語を使って言いましょう。
「海外の反応」で「反応」してくれる「外国人」とは、すなわち名前も顔もわからない「他者」、すなわち「ガイジンサン」ではありますまいか。
「日本に対してなんでもスゴイスゴイとほめてくれる他者、白人で金髪のガイジンサン」…そうではないですかね。
『ジャパンジイ』が録音された1930年代、実は今と同じように日本人による自画自賛的な「海外の反応」のナラティブが出版メディアを介して粗製乱造されていました。
詳しくは資料を読み解いた『「日本スゴイ」のディストピア』(早川タダノリ 青弓社 2016年)に譲りますが、とにもかくにも「日本」も「日本人」も「外国人という他者にまなざされて自覚する」というところが古くから連綿と続いているのです。
…そしてその1930年代に「日本文化」は爛熟し、やがて戦争へと向かっていきました。
そういう「空気」「無主体性」が「日本の伝統」なのかもしれません。昔も今もこれからも、「外国人に褒めてもらえて自覚するニッポン」、「外国人が褒めたぞ!と自画自賛するコンテンツで稼いで大衆をカモにする一部のニッポン人」…。
…あらら、私も困ったことに世界一変な国民・日本人ですけれど、いやはや。
じゃ、「海外の反応」コンテンツで稼ぐ人たちに
「日本に関するこれについて、「外人サマ」に褒めてもらっているブログか動画、作ってよ!」
と注文しましょうか。以下はどうでしょう。
・博物学者 南方熊楠
・イスラーム学者 井筒俊彦
・正倉院の宝物「蘭奢待(らんじゃたい)」
・四天王寺西門「日想観(じっそうかん)」
・説経節『俊徳丸』
・折口信夫『死者の書』
・泉鏡花『草迷宮』
いずれも「日本の妙味、精華」だと昔から言われているものばかりです。
ね、楽しみにしていますよ( ̄― ̄)ニヤリ!
2023年9月17日投稿
桔梗刈萱 Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ

Опубликовано:

 

16 сен 2024

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Комментарии : 3   
@SH-UK030
@SH-UK030 Год назад
頽廢的な正字のフォント なまめかし 犬も火に魅せられたり
@躄蟹座右衞門
@躄蟹座右衞門 10 месяцев назад
良い動画だが、概要欄の意識過剰な怪文があまりにも気持ち悪い…
@Hunter_from_XX
@Hunter_from_XX 10 месяцев назад
わかる。言いたいことは解るし納得もするけど、それを声に出すと単なる逆張りのように見えてしまう。 脳死で讃えられる事をそのままに受け取るのはカルトみたいでキモいけど、それを大っぴらに反対しても思想強い奴に見えるからもうちょっと冷静になってもらいたい。言ってることは間違ってはないんだから。
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