元日の能登半島地震では、地盤の液状化による被害も各地で確認されている。中でも金沢市に近い石川県内灘町とかほく市では、計千軒以上の住宅が液状化被害に遭ったとみられる。
バキバキと音を立てて割れた。まるでスローモーションを見ているかのようだった」。内灘町立西荒屋小学校の近くに住む鍛原恵夫さんは地震当時を振り返る。
「自宅前の階段が一枚ずつベリベリとめくれた後、コンクリートがバキバキと音を立てて割れた。まるでスローモーションを見ているかのようだった」。町立西荒屋小学校の近くに住む鍛原(かじわら)恵夫さん(77)はそう地震当時を振り返った。
築約60年の家に妻と娘夫婦、孫の5人で暮らしていた鍛原さん。家族で穏やかに正月を過ごすはずが、地震で一変した。
内灘町は最大震度5弱を観測。ゆっくりした揺れで物が落ちたりはしなかったが、外に出ると驚くべき光景が広がっていた。コンクリートが盛り上がり、家がせり出して庭がなくなっていた。自宅前に止めていた車はタイヤが泥に埋まっていた。
4 окт 2024