「蒟蒻が踊るが如く登ってください」
1989年、日本のボルダリングブームの立役者・草野俊達氏が若干22歳で初登した伝説のハードルート。現代のトップクライマーをも悩ませるこの難課題は、草野氏がいかに時代を超越したクライマーだったかを物語っていると言えるだろう。杉野保氏の名著「OLD BUT GOLD」でも、このハードルートが再評価されている。
ルートのある障子岩は東京都檜原村にある山深い岩場。オリジナルラインは壁の中間部まで十数メートルのフィックスロープを登り、そこからスタートして5.13-と言われている。現在では下部の「ロリータ桃子ダイレクト」(5.12-)からリンクして挑戦されるのがポピュラーで、その場合のグレードは5.13+以上と推測される。
クライマー:大木輝一
撮影:萩原悟
18 май 2024