信州打刃物を購入しようと思い、その本場の信濃町古間を訪問した時に買ったもの。北國街道に面したこの地域は、450年程の打刃物の歴史を持ち油屋は老舗ブランドで地域に根付いている。
しかしこのナイフはどこかで見たような気がして、調べてみたら播磨の国、三木市の池内刃物の大量生産製品だった。このナイフは後日、別の地方でも違った銘を刻んで販売されているのを見かけた。言わばOEM製品なのだった。
刃長17センチ、幅3センチ、刃厚6ミリ、切れ味はそんなに悪くない。表には「信州油屋」の銘入り、裏には「青鋼付」とある。槌目があるが、これは鍛冶屋さんが槌で鍛錬したものでは無くて型押しプレスによるもの。鋼材も利器材を使用か?
あとは、砥ごうとしたら、砥石にかからない。ハマグリ刃かと思ったら、Vフラットな刃面で、それに小刃をつけてあるのだった。
信州打刃物のナイフが欲しかったが、残念な結果となった。意外と産地なのに他の産地のものを持ってきて、黙って販売している事がある。
18 сен 2024