仏さまとは煩悩を断じて因果の道理(真実真理)を体得する智慧を完成し、その真実真理に慈悲活動する方を仏さまと呼ぶます。
一般には様々な修行(戒律や善行)を全うじて智慧を完成して仏さまに成られるという事で、因行酬報の仏さま(因位の修行に報いて仏さまに成られた)と言うのです。
ですので、仏さまを行の完成という面から見ればどの仏さまも同じです。
ところが親鸞聖人は阿弥陀さまと諸仏との違いは慈悲活動の違いであり、本願の違いであると見られたのです。
ですから一切衆生を漏らすこと無く仏力をもって救い取ろうとする阿弥陀さまのお慈悲の特性はそのご本願に現れているとして、阿弥陀さまは因位(菩薩)の時に建てられた本願を成就したて仏さまになられた因願酬報の仏さまであると見ていかれたのです。
『仏説無量寿経』の宗要(かなめ)は本願であると親鸞聖人は『教行信証』に著されているように阿弥陀さまの救いを本願から見ていかれるのです。
その願いの1つ1つがわたしを救うための願いであったのです。
わたしに向けられた願い、その本願のおこころをお聞かせ頂くのが浄土真宗なのです。(20240514)
※短い時間ですので略説しており言葉が不十分な点もある事をご了承ください。
2 окт 2024