【Megumi Tanno & Michael Tsalka】なぜ今、フォルテピアノ なのか？
Conversation with Dr. Michael Tsalka @ベヒシュタイン・セントラム東京ザール
〈日本時間の毎週金曜の午後に更新予定〉
Hammerflügel: Hammerflügel Dulcken
今回の使用楽器 : ルイ・デュルケン(1815年頃ミュンヘン)
(Megumi Tanno Official RU-vid channel for the 16th August, 2024)
お互いにパンデミックを乗り越えて
5年ぶりに東京でお会いしたミヒャエルさん
【音楽は、時間を介さず、人と人を一気に近づける】
それは私たちを繋ぐ楽器そのものが
シンプルであればあるほど
そんな気持ちにさせるのかもしれない
モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトが生きた時代に
ウィーンのピアノ手工業は最盛期を迎えた
今日、弾いてくださった楽器も
1810年頃のフォルテピアノ【デュルケン】のレプリカ
(ベヒシュタイン・ジャパン所蔵)
少なくても「50人の名工」と呼ばれるピアノ製作者がひしめき合っていたウィーン
それは、どれだけカラフルでマジックな世界だったのだろう
その時だけの
その時代だけが持っていた音の玉手箱
そんな楽器を
研究して現代に甦らせることを希求して
【ピリオド楽器での演奏】
【古楽器での演奏】
における実践が始まって徐々に普及しつつある
ミヒャエルさんの演奏による
バッハの大曲【ゴールドベルク変奏曲】
そのARIAを即興的にインタビュー中、奏でてもらった
この曲をミヒャエルさんがクラヴィコードで演奏され、そのCDを味わうことで「私も挑戦したい‼️」と思った思い出の曲
古楽器の魅力は
音がまるで人の声のように話しかけてくるかのような繊細さ
それは例えばベートーヴェンのソナタのような作品も
まるで、弦楽四重奏が奏でているかのような
のびのびと、いきいきと
その楽器であったから生まれ、また生かされる【記譜法】
そしてその【音の長短】のルール
(例えばモーツァルトのお父さんのレオポルトさんが書いた教則本などからも伺える)
そういったものを古楽器と共に見ていくと
それは演奏者として自分をより自由にしてくれる大切な道具であることに気づく
「知識」は大切に「道具」として使う中で
音がどんどん磨かれて研ぎ澄まされる
そして【仲介者】として
作曲家とこの今を繋ぐことができる
最後はモーツァルト晩年の名曲【ジーグト長調】で
締め括った充実のインタビューでした。
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Performed by Megumi Tanno and Michael Tsalka
Megumi Tanno & Michael Tsalka plays on fortepiano built by Neupert, Louis Dulken model (1815)
2024年3月25日 ベヒシュタイン・セントラム東京ザールにて収録
(playing a fortepiano) at Bechstein Centrum Tokyo Seal
使用楽器：ノイペルト社製 1815年 ルイ・デュルケン・モデル
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9 окт 2024
