カープの特集です。昨シーズンまでは内野や外野も経験した坂倉将吾選手。
今シーズンはキャッチャー一本に専念しました。正捕手に懸けた思いとは…。
＜ＶＴＲ＞
こだわり続けた『扇の要』というポジション。「キャッチャー１本」にかけた男が今年、その位置を守り続けました。
【坂倉 将吾 選手】
「ファーストもやりましたし、何年か前は外野もやりましたし、去年サードもやりましたけど、キャッチャーだけがという思いはないんですけど、やっぱり一番ボールに携わって試合の勝敗に直結するという意味では特別なポジションかなとは思っています」
だからこそ、決して平坦ではなかった道のり。それでも。
【坂倉 将吾 選手】
「絶対見返してやる。今のうちに言っとけと。絶対に見返してやると思って」
坂倉将吾。プロ７年目の２５歳。今シーズンからキャッチャー専念。
ここまでチーム最多、そしてキャリアハイの１０２試合で先発マスクをかぶると。
チームは５年ぶりのＡクラス入り。
『試合の勝敗に直結する』と責任を持つポジションで覚悟のシーズンを戦ってきました。
【坂倉 将吾 選手】
「やっぱりしんどさだったり、もちろん嬉しい楽しい、喜び、もたくさんあったんですけどただいろんなポジションをやることによってモヤモヤすることがなくなったということはすごく良かったなと思ってます。
【西山穂乃加アナ】
「キャッチャーとして何点でしたか？」
【坂倉 将吾 選手】
「５０点くらい。まだまだ力及ばずというか。チームが勝っているし、自分のやれることも増えてはきているんですけど野球って多分そういうスポーツなんですけど、周りに助けられている感じが僕の中ではすごく強くて味方の守備だったりとか自分がミスしたあとにピッチャーが頑張ってくれたりとか。石原さんが毎日のように声をかけてくださるとか。自分ができなかった残りの５０点分を助けたという周りの支え。石原バッテリーコーチとも毎日のように二人三脚で練習してきました」
【石原慶幸バッテリーコーチ】
「もちろん頑張ってくれましたし、レベルアップするところはまだまだ全体的にあると思いますし、もっともっと素晴らしいキャッチャーになる伸びしろは十分あると思います」
【西山アナ】
「常々言っていた言葉ってありますか？」
【石原コーチ】
「『準備』と『我慢』。キャッチャーがこんなことはあってはならないんですけど、気持ち的に切れてしまうと試合が絶対壊れてしまうので、ましてやピッチャーとバッテリーとして試合に挑んでいるので、そこだけは絶対やっちゃいけないというのは言っています。最終的には勝ち切れるキャッチャー。１対０でも１０対９でも最後にどうやって勝ち切ってくれるのか勝ち切れるキャッチャーというのを目指してやっていってほしいなと思います」
【西山アナ】
「『準備』と『我慢』とおっしゃっていてその『我慢』という部分はどうですか？」
【坂倉 将吾 選手】
「どうしても（投手が）打たれ始めたり自分が打てなかったりすると気持ちが切れがちというか。投げやりになちゃいそうな時に”我慢”と言われるとものすごく“ダメだダメだ”（気持ちが）“切れちゃダメだ”と思えるので、そこはすごく脳裏に焼き付いています、言葉として。
【西山アナ】
「いろんな経験があったと思うんですけど今振り返って忘れられないプレーや試合はありますか？」
【坂倉 将吾 選手】
「パスボール。正直配球ってミスもあるし、打たれることもあるし、正解がないと言われることなので、ただ自分でどうにかできるミスというのはしちゃいけないし、それで負けるというのは一番残りますね」
【西山アナ】
「ミスの話になったんですけど今年いろんな意味で注目をあびた一年、その中で一つのミスがすごく大きく取り上げられたり、その声も聞こえてきていたと思うんですけど」
【坂倉 将吾 選手】
「そら言われるわな、と思っていました。出ている以上は言われることが仕事みたいなことだと思うので。一喜一憂せずというか。自分で分かっているので。じゃあ次何したらいいのかとかという考えではしていました」
キャッチャーに再挑戦した一年目でたくさんミスも経験した『扇の要』。より力強く口にした言葉がありました。
【西山アナ】
「シーズン中しんどいこともあったと思うんですけど自分の信念じゃないけど支えになっていた言葉や考えってあるんですか？」
【坂倉 将吾 選手】
「うーん、何だろう。『絶対見返してやる』。それが今じゃないと思う、今見返すとかじゃなくて、これから、新井さんもよく言うんですけど『下剋上』とか下に見られていて『やる気にさせてくれてありがとうございます』とか僕もどちらかというとそっち派なので『今のうちに言っとけ』と。『絶対見返してやる』と思って常にやっています」
シーズンは残りわずか。クライマックスシリーズでの『下剋上』、そして真の正捕手へ。
坂倉将吾が最後の戦いに挑みます。
【坂倉 将吾 選手】
「それこそ短期決戦というか一発勝負的な感じのものは高校生以来なので勝てるように、とにかく。そんなところでくじけないように、みんなでまずファーストステージは２勝して甲子園に行ってやっつけられるように頑張りたいと思います」
坂倉選手のキャッチャーにかける熱い思いがひしひしと伝わってきましたね。
＜スタジオ＞
きょう４日行われるベイスターズの結果次第でＣＳの本拠地開催が決まるわけですが、ＣＳを戦うということには変わりないので、チームを牽引していってもらいたいですね。
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14 окт 2024
