春の高山祭が、2日間大変に盛り上がりました。
円安ニッポン!高山には一人1泊2食で5万円を超える宿でも「リーズナブル!」という外国人たちが詰めかけました。(大野和之記者)
「高山祭が行われている岐阜県高山市に来ています。もう先が見渡せないほど、多くの人々で賑わっています」
新型コロナウイルスの位置づけが5類に移行後、初めての「春」の高山祭が、4月14日、15日と2日間行われました。15日も晴れ渡り、桜も満開。
また初日の14日の高山市の最高気温は、27.4度まで上がりました。11台の屋台の曳き揃えやからくり奉納、そして、夜祭りも人々を魅了しました。
(東京からの観光客)
「優雅できれいで良かった」
(チリからの観光客)
「とても華々しく素晴らしかった」
「文化や歴史を感じられ、とても良かった」この2日間での人出は約18万8000人。こちらの男性は、千葉県から。
(安川明伸さん)
「迫力がすごくあって、繊細な飾りと、美しさと相まって本当に感動してます」
実は安川さんは、「おてつたび」というマッチングサービスを利用して高山に滞在中。
利用者は「毎日楽しい」 ホテル側も「おてつたびがないと回らない…」
旅先で、住み込みで宿泊施設のお手伝いをしながら、空き時間に旅も楽しめるという「おてつたび」。安川さんの場合、時給1050円で、3月29日から4月22日まで、念願叶いホテルアソシア高山リゾートに滞在です。
(安川明伸さん)
「祭りを見るために、この一泊がとれるかどうか。半年前の『秋の高山祭』はいっぱいでとれなかった。念願かなってお祭りを見られて、本当に『おてつたび』のおかげ」14日の安川さんのスケジュールは、午前6時半から午前10時半までホテルで接客。
その後、午後3時半まで春の高山祭を堪能。
そして、午後4時半からは再びホテルでお手伝い…午前とあわせて8時間ほどのアルバイトです。
(安川明伸さん)
「おかげさまで、毎日楽しく仕事をさせてもらっている」
このホテルでの「おてつたび」利用者には客室が用意され、ホテル内の温泉も利用可能。
安川さんは、食事は外でとったりホテル内の社員食堂を使っています。
本業は眼鏡店の経営で、去年の秋祭の時の反省をいかし、春祭は長期休暇を「おてつたび」にあて、高山滞在が実現したのです。
一方、ホテル側は…
(ホテルアソシア高山リゾート 足立政樹支配人)
「すごく助かってます。今ではおてつたびがないと回らないくらい貴重な戦力として頑張ってもらっている」こちらは、高山市内の旅館「本陣平野屋 花兆庵(かちょうあん)」。
14日と15日はほぼ満室で、4月の予約の約9割が外国人観光客だといいます。
こうした状況を背景に…
(本陣平野屋 花兆庵 細谷和生さん)
「既存の和室9室をスイートタイプ6室に改装しました。だいたい2億円投じています」
大改装した一番の理由は…
(細谷和生さん)
「旅の満足度が重視されるようになってきた。通常の和室ではなく、和洋室でワンランク上の滞在を楽しみたい方が増えてきた」上質な高山の旅を提供すべく6室全てを「ひのき風呂」に…優雅なベッドルームも新たに完備。身長2メートルを超える人でも大丈夫な、特大サイズの浴衣も用意。
こうした細部にまで気をつかった「おもてなし」に対して、アメリカからの宿泊客は…
(アメリカからの宿泊客)
「とても美しかった。モダンで新しく、広々として、バスルーム、風呂も美しく、まさにモダンで絶妙だった」
お値段はひとり一泊2食で、5万円から6万5000円とのことですが…
(アメリカからの宿泊客)
「現在、アメリカから日本への旅行は非常にリーズナブルです。為替レートを考えると、日本を旅行するには良い時期です」円安の恩恵を受け、リーズナブルな日本の旅!
コロナ禍を経て、観光地はいま、息を吹き返す最大のチャンスが巡ってきています。
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16 окт 2024