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実験計画法とは、取り上げる対象の結果（応答あるいは、特性）と、それに影響を与えると思われる要因の関係を調べるために、時間面、経済面などの制約を考慮しながら、計画に基づく実験により、得られたデータを解析（分散分析）するための方法です。
実験計画法で使用される、基本的な用語として、「要因」、「因子」、「水準」、「効果」、「繰り返し」、「誤差」、「総変動」などがあります。
要因とは、ある結果を引き起こす可能性のあるものをいいます。
実験計画法では、主効果と、交互作用を総称して、要因効果といいます。
この場合、誤差による変動は含めません。
因子とは、多くのばらつきの要因の中で、実験の目的のために、ある条件の変化によって、応答に影響を与えると考え、実験に取り上げた要因をいいます。
水準とは、因子を量的又は、質的に変動させる場合に、特に代表値として選んだ値をいいます。
効果とは、応答の平均に対する、因子の影響をいい、単一因子による効果である主効果と、ある因子の効果が、他の因子の水準に依存する程度を表す効果である、交互作用が含まれます。
また、総変動とは、水準によって応答の平均がばらつく程度を示す、段階間変動と、水準を一定に保った場合に、個々のデータのばらつきを示す、段階内変動を併せた変動をいいます。
ここで、段階間変動は、水準間変動に、段階内変動は、水準内変動に対応します。
実験計画法では、実験に取り上げた因子の水準を変更することによる、特性値の変動を主効果とよびます。
また、これとは別に、二つ以上の因子の、ある水準が組み合わさったときに、相乗的あるいは、相殺的に特性値が変動する場合があり、これを交互作用効果とよびます。
例えば、因子Aと因子Bの交互作用A×Bは、因子Aの効果が、因子Bの水準によって再現しないことです。
二元配置実験で、実験の繰返しを行わない場合、交互作用効果と、誤差が交絡してしまうため、交互作用効果の検定を行いたい場合は、各実験について、最低2回は実験をする必要があります。
12 окт 2024
