初登庁から20日で1年を迎えた、北九州市の武内市長です。16年ぶりに新市長が誕生した北九州市の街。市長や市民の思いを取材しました。
去年2月の北九州市長選挙。自民や旧民主系が相乗りする前市長の後継候補に競り勝った、武内和久市長。
1年前の初登庁では、「席にずっと座ってる市長じゃなくて、どんどん街に出て行って色んな人の話を聞いたり動いていく市長になりたいと考えている」と抱負を語りました。
一方で議会では、市議から、「失われた16年と言った。この言葉はこれまで頑張ってきた人たちをすべて否定する言葉に聞こえます」
武内市長は、「北橋前市長が進められてきた市政の全てを否定しているつもりはございません」と答えました。
市民から多く聞こえてきたのは、メディアへの露出。
「ずいぶんテレビに出ることが多くなったなと」「表に出てくるのはいいことじゃないですか」など、企業誘致でも、積極的にトップセールスを行い、投資額は今年度で2565億円と、過去最高を記録しました。
「行政のやってる言葉の使い方っていうのは、どうしても批判されないように、ものすごく安全な言葉を使う傾向がある。勇気をもって思い切って相手の心に届く言葉、メッセージというのを強く出さないと」
インタビュー中にも・・・
「この1年、私が掲げているテーマ。白のフリップで書いていいですか?」
「心に抱いているイメージは、反撃の北九州」
政令市の中で、経済成長率は下から2番目。人口減少も深刻な北九州市。盛り返したい、という意味を込めて反撃と表現しました。
一方、市民からは、「あまり変わったという風には・・・」「特にパッとはないですね」KBCが街で市民50人を対象に行ったアンケートでは、8割ほどの人が1年で街が変わった実感がないと回答。
武内市長は、「景気の気は気持ちの気ですからね。まず、マインドを前向きにしていく、それがチャレンジしていいんだという空気をこの街に満たすことが最初、始まりですから」「反撃の北九州、これからがスタートですので。皆さんご期待いただきたいと思います」と話しました。
20日から始まった議会では、空港のアクセス強化や、子育て・若者支援に力を入れた来年度予算案と「新ビジョン」を提出。
今後15年ほどの、まちづくりの指針を示しました。選挙戦で掲げた人口100万人復活へ、具体策が求められます。
6 сен 2024