平沢進:UNDOをどうぞ 

Virtual Rabbit/UNDOをどうぞ ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日本の大将さまが 許してくれるなら 帰りたいです ーーーーーーーーーーーーーーーーーー❶ こんな立派な人間を 殺さにゃならんかっ 海軍の陸戦隊として ガダルカナルまで行ったわけ そこで私は とんでもない失敗をしてもうた 実に気だてのいい上等兵だった 「UNDO をどうぞ」 HURRAH SAILOR　HURRAH SAILOR ヨーソロー ーーーーーーーーーーーーーーーーー❷ 緊張するってことは 凄いもんで あの 息吸うたって声が出ないんです はあ、はあ、はあ それだけ よし、やろうっつって殺しちまった その肉を？ ？ ？ ？ 実に 気だてのいい上等兵じゃった 「UNDO をどうぞ」 HURRAH SAILOR　HURRAH SAILOR ヨーソロー ーーーーーーーーーーーーーーーーー❸ 切羽詰まってよくよくの 極地に追い込まれた 結果のやりかたです それ以外に やりようがなかったから やった 私の言うのは それだけなんです 「UNDO をどうぞ」 HURRAH SAILOR　HURRAH SAILOR HURRAH SAILOR　HURRAH SAILOR HURRAH SAILOR　HURRAH SAILOR HURRAH SAILOR　HURRAH SAILOR ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー や、どうも長々とだべりました

UNDOをどうぞの小話(というか逸話？) この語り手のおじさんは旧日本海軍元海兵隊(海軍の陸戦力)の方で、戦時中にガダルカナルへ出兵したが途中で日本の補給が切れてしまい慕ってい上等兵を食べてしまったという過去を持っており、師匠はこのおじさんをライブのシステム音に使おうとしており訪れた際突然語り始めたという逸話がある、やぁどうも長々と駄弁りました...

人がUNDOを押す時はやり直したい時、後悔している時 UNDOをどうぞとは「どうぞここで後悔を吐き出して下さい」って事なのかも ここには裁きも赦しもない 後悔を聴く「私は一つのマシーンです」と

仕方なかったとはいえ強い後悔を感じている語り手に、無機質な声で「UNDOをどうぞ」と返す機械 勝手な解釈だし超持論だけど、この無感情な機械に「過去にあった戦争を何処か遠いところで起きた歴史上の一出来事としか思っていない現代の人々」を重ねてると思った

ただの自分の解釈だけど、平沢進はこの曲に間接的なメッセージも比喩も入れてないと思う。ただ事実を描写しただけ。 「UNDOをどうぞ」と言っているのは懺悔している語り手の日本兵の言葉。それがここだけ機械音なのは、当時のその方が人ではなく、それしか選択肢がないマシンだったから。 そして、「UNDOをどうぞ」の前には「ピー」という放送禁止用語をマスキングするノイズが入ってる。ここには恐らく、命令した上官の名前が入っているんだと思う。 つまり↓ この部分は 「○○殿（上官の名前）、アンドウヲドウゾ」 と手渡している時のセリフになっている。 （こう考えた理由） ・同じこの老人の語りが入る曲「QUIT」に「名前ひかえておいていただけませんか」という語り部分がある。ここまで懇願されたら、曲の中に名前を暗示するものを入れてもおかしくない。 ・同じく「QUIT」に「私は一つのマシーンです」という語り部分がある。 ・（これは自分の勝手なイメージですが）ここまで鬼気迫る老人の悔恨の語りに対し「何度でもやり直しがきく」的なメッセージを入れるようなことは平沢進はしない気がする。UNDOというソフトウェアのアンドゥ機能を思わせる表記にしたのは、直接的表現にしたくなかったために、ミスリードを誘ったのだと考えた。

凄く爽やかなメロディなのにこれ聴くとしばらく落ち込むんだよね でもたまに聴きたくなる

Hurrah sailorの声が優しくて透き通ってて心にすっと落ちてゆく

戦地に送り出された兵士視点の反戦歌は珍しいもんかな？

夢見るマシーンを回収船が迎えに行くのはいつの日か

「とんでもない失敗」と老人さんは語るけれど、 もしも上等兵の肉を　　　いなかったら、 この方は死んでしまっていたのだろうし だから平沢さんはヨーソローと言ったんだろうね

ただ一般人なのに、ものすごく聴いていて色々な感情が見えてくる声なのは、彼がその人生でこの出来事をたくさんたくさん考えたから何だろうと思った。敬礼したくなる。

戦時中に人を○して食べたというこのおじいさんの行動に心無い人(ロボットボイス)が「UNDOをどうぞ」とその行動を否定するが、平沢はHURRAH SAILOR、ヨーソローと肯定し未来へ送り出す

師匠大好きだけどこの曲だけはどうしても辛すぎて聴けない

とてつもない理不尽と透き通るような美が当たり前のように同居する現実をこんなにも美しく聴かせてくれてありがとう、平沢さん ヨーソロー

毎年8月15日に聴くべき曲

語彙力が無いから 戦争なんて絶対しては行けないものという感想しか書けないのが悔しいくらい神曲

この曲だけは絶対に流行らせたくない

これマジで怖いよな。 イヤホンさして聞いたら鳥肌たつ。

平沢進は絶対、大岡昇平の『野火』を読んでると思うんだよね ちなみに「hurrah sailor」は「万歳 セーラー(海兵隊員)」という意味

それ以外にやりようがなかったからやった そのような状況にまで追い込む程に人を騙して戦争を起こした詐欺師をこの作者である「詐欺師」は許さないし、死ぬまで抗うんだろうと思う

このお爺さんは誰かに裁いて欲しかったのかな... 私たちが知る由もない極限状態での行動だから誰も正当な判断を下す事ができなかったのだろう。 だからこそ、様々な人に、身の上話をする事で少しでも自分の罪を知って欲しかったのだろう。 それが最後の「長々とだべりました」に詰まってると私は思います。 ヨーソロー

UNDOとは何ぞ

2023.1.29のTwhzより

何だろうね この気持ち

他に老人の言う「やりよう」が奪われた結果にやってしまったことが「DO」で （そんな状況に追い込まれずに）やることがなかった場合＝UNDO　を想ってほしいという純然ななぐさめとねぎらいの歌だろうか しかしアポなしで老人ホームにテープレコーダー持ち込んだとはいえ生々しい戦争体験を伝えてくれと頼まれてこれかなり困ったんじゃないか…

終戦記念日なので

UNDOをください。

終戦記念日なので…

訓戒の花園

次のライブでやってくれ

運動会を思い出す

ゾンダーコマンド