懐かしの古き悪しき横須賀。
当時を偲ぶブギウギのメロディをご堪能あれ。
ドブ板はアメリカ海軍基地正面の通り。
米軍艦が寄港するとセイラー服姿の米軍兵で賑わうネイヴィー・ストリート。
米軍兵向けの土産物店やスカジャンの店が集まり夜はバーやキャバレーの明かりで不夜城と化す。
家族や恋人に送る肖像画を描いてくれる店もあった。
戦前からの楽器店や家具店や金物店や角打ち酒店など現存する店も混在。
延命地蔵尊はとりわけ異色で米軍兵たちはいかなる印象を持ったのだろうか。
以前はいかがわしい感じの店も多く悪場所の怖いイメージが強かった。
現在はネイヴィー・バーガー店や日本人向けの店が増え新たな観光スポットとして人気を博している。
周辺には地元ではグレンと呼ばれた日本海軍工廠時代からのガントリー・クレーンや戦艦三笠など貴重な遺産も。
ガントリー・クレーンは解体されてショッピング・センターに様変わり。
その前にあったEMクラブも日本海軍下士官兵集会所を経て米海軍下士官兵クラブとなったが跡地は横須賀芸術劇場に変貌。
戦艦三笠は戦時中に砲台などが撤去されて荒廃状態となっていた。
甲板にはドーム屋根の水族館とカマボコ屋根のダンスホールが仮設されて脇にはお猿の電車や飛行塔のある小さな遊園地三笠園。
砲台は間もなく再現されて三笠園は廃止となり三笠公園として整備されている。
ガントリー・クレーン隣の臨海公園はヴェルニー公園と名を変えて先のJR横須賀駅前まで続く。
横須賀線には当時は新型のモハ70系流線型電車が走りスカ型と呼ばれて青とクリーム色の塗装のさきがけとなる。
京浜急行は赤と黄色のツートーン・カラーで各車両とも前後に運転室があって1両でも走行できる電車が主流。
横須賀中央駅前にはロータリーがあり警察官が交通整理する大通りには京浜急行や三浦交通のボンネット・バスやジープが往来した。
駅前大通りの先から老舗デパートさいか屋の向かいまで続くネオン輝くアーケード街みかさ銀座は今は三笠通りとして半世紀以上の歴史を重ねている。
その先の本町1丁目にもロータリーがあり中央に金魚の泳ぐ池があった。
左折してドブ板通りと米軍基地ベースとを隔てる本町大通り国道16号線はガントリー・クレーン脇や横須賀駅を経て横浜に通じている。
#昭和 #ドブ板通り #ブギウギ
5 сен 2024
