脱線事故です。12日朝、しなの鉄道の上田駅の構内で回送列車が脱線。田中駅と戸倉駅の間は現時点で13日も運転見合わせとなりました。しなの鉄道が原因を調べています。
傾いた列車。脱線しています。しなの鉄道によりますと12日朝8時45分ごろ、上田駅構内の踏切で回送列車が脱線しました。
列車は4両編成で、営業を終えて車庫に向かう途中で前から3両が脱線したということです。
運転士1人が乗っていましたが、けがはありませんでした。
この影響でしなの鉄道の田中―戸倉間は、上下線で終日運転見合わせとなりました。
利用客:
「学校に行けなくて焦ってますね」
「きょうやりたかったことがずれてしまうので、どうしようかな…」
駅員:
「申し訳ありません。代行バスを運行しています」
しなの鉄道は代行バスを運行し対応しています。
現時点では13日も田中―戸倉間は終日運休の予定で、しなの鉄道は代行バスの輸送量に限界があるとし、家族らの送迎など協力を呼びかけています。
しなの鉄道:
「申し訳ございませんでした」
しなの鉄道は午後会見を開き陳謝しました。
原因はー。
しなの鉄道によりますと、上田駅で客を降ろしたあと車庫に戻ろうと本線でなく側線を走っていた際、踏切で脱線。
前から1両目の後ろの車輪、2両目の全ての車輪、3両目の前の車輪が脱線したということです。
運転士は踏切付近で異音を感じ非常ブレーキを使って緊急停止しました。確認したところ砂煙が上がっていたということです。
速度は出ておらず、置き石などもなかったということです。
このため、現段階では原因は不明とし、レール側と車両側を調査するとしています。
脱線事故で多いのは線路を切り替えるポイントの付近で、専門家は今回のような事故は珍しいと話します。
鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:
「(今回の原因は)何らかの理由で線路の左右の幅が広がっていて、どちらかの車輪が乗り上げたりして脱線している(と考えられる)。車両側の異常というよりは線路側なのかな…と思います」
一歩間違えば大きな事故につながった可能性もある今回の脱線。専門家も原因究明を求めています。
15 сен 2024