沖縄県那覇市の航空自衛隊那覇基地で自衛隊機の洗浄を今年から民間企業が行っている。
請け負うのは那覇飛行場内に拠点を置くMRO Japan株式会社。主に旅客機のメンテナンスや修理などを行っている。戦闘機の洗浄風景を取材した。
午前8時30分那覇基地の一角に、F-15J戦闘機が牽引されてきた。航空自衛隊の整備士と共に点検したのちに作業が開始される。まずはテープを使いマスキングを行う。使用する長さは250mにも及ぶという。
次に水で機体を濡らしてから、洗剤を含んだパッド呼ばれる柄のついたマイクロファイバーで汚れを落とす。アンテナの周辺などは手作業で行う。戦闘機の洗浄の主目的は、付着した塩を落とし腐食を防止することにある。最後にもう一度水で流して完成。
作業は6人1組で、約2時間かけて行われた。多い日には、4機の機体を洗浄することもあるという。
那覇は緊急発進の回数が全体の半数以上を占める最前線。
「空の安全を守る仕事に少しでも力添えできたら」と同社の整備士の言葉が印象に残った。
1 окт 2024