まず紹介するのは、かつての海の支配者であるイギリス海軍。現在はかつての植民地帝国としての地位を失い、33,000人の隊員が勤務する規模に縮小しています。主力は、修理されている期間の方が長いのではないかとさえ思われる2隻の空母、6隻の45型防空駆逐艦、13隻の23型ミサイルフリゲート、2隻のアルビオン級揚陸艦、3隻のコーブ級兵站揚陸艦、そして核戦力を担う4隻のヴァンガード級戦略ミサイル潜水艦。このうち、ヴァンガード級の1隻は常に戦闘任務に就いており、各艦には核弾頭を搭載したトライデント・ミサイル16発が装備されています。ただし、これらのミサイルは二重鍵のセキュリティシステムが施されており、発射にはアメリカ政府の承認が必須。今年の2月21日には、HMSヴァンガードからのトライデントII核ミサイルの試験発射が問題を起こしています。重量58トンのミサイルが、国防長官グラント・シャップスと提督ベン・キーが乗船していたボートからわずか数メートルの距離に落下するという事態が発生したのです。このような事件は、イギリス海軍が直面している問題の一例に過ぎず、衰退した海軍の現状を表していると言ってもいいでしょう。
1 окт 2024