小松基地に所属するF15戦闘機が墜落し、パイロット2人が死亡した事故で、原因はパイロットが平衡感覚を失う「空間識失調」に陥った可能性が高いとする、調査結果がまとまりました。
小松基地の石引大吾基地司令が小松市役所を訪れ、宮橋市長に事故の原因について報告しました。
今年1月31日、小松基地に所属するF15戦闘機が離陸して1分後に墜落し、パイロット2人が死亡しました。
航空事故調査委員会がフライトレコーダーの分析を進めた結果、墜落までの機体の動きが明らかになりました。
当日、F15戦闘機は離陸直後に雲の中に入り、墜落の11秒前に高度が低下しはじめました。墜落の2秒前になって異常な姿勢から回復するための操作をしましたが、間に合いませんでした。
こうした状況から事故の原因はパイロットが平衡感覚を失い、機体の姿勢を正しく把握できなくなる「空間識失調」に陥った可能性が高いということです。
防衛省は「空間識失調」に関する教育・訓練を強化するなどして、再発防止に努めます。
15 сен 2024