【概要概要】
当人もそう感じているぐらい、まったく意味がなく、有害ですらある仕事。人類学者デヴィット・グレーバーは、このような仕事を「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)」と名付け、旋風を巻き起こしました。それに対し、他者の助けとなるようなものでありながら労働条件が劣悪な仕事もあります。資本主義は「無駄」をなくしたはずではなかったのか?何がわたしたちを"クソどうでもいい仕事"に駆り立てるのか?
"クソどうでもいい仕事"から、いまの私たちの「労働」について考えます。
参考文献:
ブルシット・ジョブ〜クソどうでもいい仕事の理論〜
デヴィッド・グレーバー 著 , 酒井 隆史 訳 , 芳賀 達彦 訳 , 森田 和樹 訳
www.iwanami.co...
ケアするのは誰か? 新しい民主主義のかたちへ
著者 ジョアン・C.トロント (著),岡野 八代 (訳・著)
www.kinokuniya...
【出演】
後藤正文(アーティスト)
斎藤幸平(経済思想家)
酒井隆史(社会学者)
笛美(会社員)
岡野八代(政治学者)
永井玲衣(哲学研究者)
【「D」とは?】
「D2021」は、坂本龍一・Gotchが中心となって、「得体の知れないD」をテーマに、音楽や対話を通してさまざまな社会問題と向き合うムーブメントです。
震災(Disaster)から10年(Decade)を迎える2021年に、社会の別のあり方をデモンストレーション(Demonstration)する実験の場を作り、多様性(Diversity)を尊重しながら、人々の対話(Dialogue)の場をつくります。
現在、ネットメディア「Choose Life Project」とコラボし、毎月番組とを放送中。経済思想家の斉藤幸平氏らゲストを招き、Dから始まるキーワードをヒントに、社会問題について考えるシリーズです。これまで、食やゴミ、エネルギーをテーマに民主主義や資本主義に迫る番組を行っています。さらに「iD JAPAN」で、「D」から始まる単語に関連したリレー連載も行なっています。
d20xx.com/
【Choose Life Projectのマンスリーサポーターになりませんか?】
Choose Life Projectは、広告に依らない、市民スポンサー型のメディアを目指します。皆さんのご寄付が、自由で公正な社会を共に作っていくための発信を、一つでも多く、一日でも長く、できることにつながります。
cl-p.jp/suppor...
【Choose Life Projectとは?】
「Choose Life Project」は、テレビの報道番組や映画、ドキュメンタリーを制作している有志で始めたプロジェクトです。理念を共有するデザイナー、また著名な方々などの協力を得て、国政選挙などに合わせた「投票呼びかけ動画」を配信することから始め、現在は、その時々のニュースに関する生討論番組、国会”解説”動画、裁判に関する記録、オンラインシンポジウムなど、多くの方のお力を得ながらお届けしています。
プロジェクトを立ち上げたメンバーは、テレビ報道の現場にいるにもかかわらず、政治や社会の問題について十分に時間を割いて伝えられないこと、多くの大切なニュースが日々の放送からこぼれおちてしまうことにジレンマを抱えていました。伝えたくてもテレビではなかなか伝えられない。だとしたら、それができる場所を自分たちで作ってみたい。そう思ったのが、プロジェクトを始めたきっかけでした。
コロナ禍で、今、ますます問われているのは、“自分さえ良ければ良い”という考えではない、「公共」の概念だと強く感じています。
元TBS局員で制作会社テレビマンユニオンを創設したひとりの今野勉さんに、「テレビにおいての公共性とは何か?」と尋ねたことがあります。今野さんは、「パブリック=公共は、いつもオープンであると同時に、コモンセンス=良識を持つことが大切」とお答えになりました。
オープンで誰もが参加(制作)できる一方で、参加者(制作者)に求められるコモンセンス=良識。それ以降「公共」という言葉を考えるヒントにしています。
Choose Life Projectが「公共のメディア」として、今後どのようにして持続していけるか、まだまだ挑戦が続くと思っていますが、今、「何を」伝えていくべきなのか、その軸はブレずに、“声なき声”を伝えていくメディアとして、メンバー一同、尽力して参ります。
自由で公正な社会のために。「私たちのメディア」を一緒に作っていけたら嬉しいです。
5 окт 2024