Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble 2023公演
伝統と革新〜古典を紐解き、未来の伝統を創造する〜
Toru Takemitsu "In An Autumn Garden"
秋;
★《平調調子》(ひょうじょうちょうし)
鞨鼓;豊英秋
琵琶;豊剛秋 箏 ;春日るり子
笛 ;纐纈拓也、太田豊、岩﨑達也
篳篥;三浦元則、國本淑恵、柏木理
笙 ;真鍋尚之、永井大志、青木総喜
4:00-
★武満徹《秋庭歌》(しゅうていが)In An Autumn Garden
秋庭
鞨鼓;豊英秋 太鼓;本多恵昭 鉦鼓;下宮弘聖
琵琶;豊剛秋 箏;春日るり子
笙;真鍋尚之 篳篥;三浦元則 龍笛;纐纈拓也 高麗笛;太田豊
木魂群
左 龍笛;藤脇亮 篳篥;柏木理
右 龍笛;岩﨑達也 篳篥;國本淑恵
中央 笙;永井大志、川上彩子、青木総喜、音無史哉
秋
★《平調調子》
全楽器での演奏。平調の主音はe(=ミ)にあたる。五行思想により秋・西・白・金などと結びつけられています。
★武満徹 《秋庭歌》 In An Autumn Garden
武満徹(1930-1996)は前衛芸術活動の先駆けとなる「実験工房」に参加。1950年代より作曲家の湯浅譲二や詩人の秋山邦晴などさまざまな芸術家らと活動を行いました。尺八、琵琶とオーケストラのための《ノヴェンバー・ステップス》はヨーロッパやアメリカなど世界中で演奏され、武満を世界的作曲家へと評価を高めました。
《秋庭歌》は国立劇場の委嘱で1973年作曲、宮内庁式部職楽部の演奏により初演されました。後に5曲が書き加えられ編成も29人に拡大した《秋庭歌一具》が1979年完成する。(本日の演奏は1973年に作曲された《秋庭歌》のみ)
楽器編成はメインの舞台「秋庭」に笙・篳篥・龍笛・高麗笛・鞨鼓・太鼓・鉦鼓・琵琶・箏。「木魂(こだま)」と称し左・右・中央の舞台にそれぞれ篳篥・龍笛・笙を配置する独特の形態。秋庭の楽器群が木魂の楽器群と呼応し、各楽器のモティーフを提示しながら曲は進み、打物を加え太鼓が振動拍子(しんどうびょうし)と呼ばれる次第に速く打つ奏法で頂点を迎えます。それが静まると夜多羅拍子(2+3拍の混合拍子)の伝統的雅楽に準じた楽句が始まり、最後はコーダとなり盤渉の音を中心に曲を締めくくります。
今回のNMGEの演奏は、西洋音楽的・五線譜的な表現を一切排除し、伝統的奏法からのアプローチを試みる。
7 фев 2024