今回は、5月23日にSwitch向けにリリースされた『キングダムカム・デリバランス』のレビュー動画となります。結論からいうと、本作は決して万人向けの作品ではありません。プレイヤーは、特別な力を持たない一人の「人間」として、15世紀のボヘミアを生き抜いていきます。史実に忠実な世界では、敵に囲まれれば即お陀仏ですし、食事や睡眠を疎かにすれば目まいを起こします。『キングダムカム・デリバランス』では、これらの多くのタイトルが「ゲームだから」と省いてきた「面倒な要素」な要素が、ありのままの形で収録されています。そのため、多くの「リアリティ」がユーザーに煩雑さを覚えさせるでしょうし、全体的なペースの遅さなど、現代のゲームとして遊びづらい部分もあります。ですが、敢えて言えば“だから”面白いのです。本作は、これらの煩わしさ、面倒くささによってこそ、唯一無二の没入感を生んでいます。もし、作業感やルーティン感の中で朴訥な青年・ヘンリーに感情移入できるのであれば、本作は確実にプレイヤーを15世紀のボヘミアへと誘います。では、詳しいレビューに入っていきましょう。
【訂正】
誤:Warhouse Studios(ウォーハウス・スタジオ)
正:Warhorse Studios (ウォーホース・スタジオ)
正しくは、Warhouse (ウォーハウス)ではなくWarhorse(ウォーホース)となります。
失礼いたしました。
【目次】
00:00 序文
01:09 『キングダムカム・デリバランス』とは
・リアル!ゆえに泥臭い冒険譚
・約3年の時間をかけた移植作
05:33 リアルだから面倒くさい!リアルだから面白い!
・人を選ぶハードコアなゲームプレイ
・リアリズムがもたらす愛着
09:23 ゲームならではの物語
11:28 確かなローカライズがスムーズな感情移入に導く
12:30 結語
10 июл 2024