詳細はこちら
www.jinsei-bungaku.jp/
私が小説を書き続けるエネルギーの源には「半可通」という一つの言葉がある。この言葉に出会ったのは寺田寅彦の著書で、意味としては一知半解、つまりすべてが分かってしまうことがない状態のことだ。分かっていないからこそ、「どうしてだろう」「なぜだろう」という好奇心の泉が湧き続ける。そういった熱量が小説を書き続けるエネルギーとなっている。三国志というものも私にとっては「半可通」で、これだけ書き続けてきてもまだまだ知りたいと思わせる、そんな魅力的な人物に出会えるのが「三国志」だ。
11 май 2019