函館市は29日、北海道新幹線の函館駅乗り入れについて実現可能とする調査結果を公表し、大泉市長は市議会などで議論を加速させたいと意欲を見せました。
函館市・大泉潤市長)
「議論できる土台が整ったことは非常にうれしいことで、熱意をもって関係機関とお話をしていく」。
函館市がコンサルタント会社に委託して行った北海道新幹線の「函館駅乗り入れ」の調査。29日に公表された300ページ近くにおよぶ報告書では、乗り入れは「技術的に可能」と結論付けています。
函館市・大泉潤市長)
「長年の市民の悲願、地域の悲願であった。可能性があるならば、その追求をすることはやるべきだろうということ」。
新幹線の函館駅乗り入れは、新函館北斗駅から函館駅まで、およそ18kmの在来線の線路を改良して新幹線を走らせるものです。東京や札幌から全ての車両が直接乗り入れるパターンや、車両の一部を新函館北斗駅で切り離すパターンなど複数の案が検討されています。
坂詰怜記者)
「函館駅の目の前にあるデパート、棒二森屋の建物です。閉館した当時のまま、いまも建物は残されたままです」。
大泉市長が新幹線の函館駅乗り入れを進める最大の理由は、「経済活性化の起爆剤」にするためです。
乗り入れが実現した場合、新函館北斗駅と函館駅の間の鉄道利用者は年間50万人増え、経済効果はおよそ110億円から140億円と見込まれています。
函館市・大泉潤市長)
「新幹線の函館乗り入れ自体は手段でしかなくて何かのゴールではない。起爆剤になりうるものはこれに限らず追求していかなければ人口減少を少しでも食い止めることは本当に難しいことだと思っています」。
しかし、乗り入れには課題もあります。線路の工事や函館駅の改修などを行う必要があり、整備には157億円から169億円かかると試算されています。
函館市・大泉潤市長)
「この金額が高いか安いかという話ではないと思う。物価高もそうですし人件費ですとか様々厳しい状況が続いていており、決して楽観視できない状況ではありますが財政状況を踏まえた上で財源をどうしていくかよく検討しなければならないと思います」。
財源について明言を避けた大泉市長。市は、実現可能性や財源の確保などについてまずは市議会で具体的な議論を進めることにしています。
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28 мар 2024