そゔぃえとぉ^~(挨拶)
お久しぶりです。
今回は1945年の『我等の街』。
セヴァストポリ市の歌に制定された『伝説のセヴァストポリ』のように正式にレニングラードの歌になってたわけではありませんが、非公式なレニングラード賛歌として歌われたそう。
第二次世界大戦終戦直後に作られたこともあってどこか悲しげな曲調に載せた、戦いを生き抜いた英雄都市レニングラードと戦後の明るい未来を期待するかのような歌詞が特徴。
歌詞について
今回は意訳をぬりゃーんと多用してます。
・レニングラードの街:原文では за заставами ленинградскими(レニングラードの関所の向こう側で)。заставаというのは関所のことで、転じて軍隊の歩哨や警備隊のことも表す言葉。ヨーロッパの街は基本的に城塞都市(進撃の巨人の街を想像してください)なので、関所の向こう側といえば市内を意味しますが、「歩哨に立つ軍の向こう側(つまり、守られている都市の内側)」という解釈もあるかもわからんね。
・ナイチンゲールが春の訪れを歌う:本動画最大の意訳箇所。Бушует(бушевать)は「激しくなる、騒ぎ立てる、にぎやかになる」、соловьиная(соловьиный)は「ナイチンゲール(соловей)の」という形容詞、веснаが「春」なので、「ナイチンゲールの春が賑やかとなっている」という意味ですが、どうにもしっくりこない(というか良い感じの訳が思いつかなかった)ので雑にそれっぽく訳してます。ナイチンゲールというのはスズメ目ヒタキ科の鳥で、ヨーロッパでは「美声」の代名詞として使われるほど鳴き声が美しい鳥と言われています。「サヨナキドリ」という和名もあるようですが、日本にいないことにはどうにもイメージがつかない。
・兵士として眠れぬ日々を過ごした:原文では не спали мы в дни солдатские(兵士としての日々を我々は眠らなかった)。要は、我々が兵士として戦っていた頃は眠る暇すらない激戦だったという意味。そのまま日本語にすると違和感ある文となるので意訳してます。
8 сен 2024