【脳科学の達人2016】 金井 良太 "人工意識のみらい：機械は心をもてるのか？"【日本神経科学会 市民公開講座】 

意識を生み出す基盤は、おびただしい数の異なる状態を区別できる、統合された存在であるという相反する要素の奇跡的なバランス

脳が繋がっている双子のクオリア、非常に興味深い参考資料でした。 我々は強烈な自己同一性を持っているので意識や魂といった概念について各個体が独立的に存在していると思い込みがちですが、脳を物理的に繋いだり切り離したり（脳梁離断による分離脳など）することで意識は統合したり分割したりできるものだということが明らかになってきたように思います。 また脳と宇宙の構造が似ていることから「宇宙はそれ一つが生物の脳でありクオリアを持っているが、巨大すぎて我々がそれを感じることはできない」と想像したり、同じ理由で我々の脳もそれぞれが一つの宇宙だと仮定するとその中に途方もなく小さな星々がありそこに発生する生物たちもクオリアを持っているが、やはり小さすぎるので自身の脳内であってもそれを感じることはできないのでしょう。

情報の内側からの側面・・・

沢山の情報が統合されると「相転移」が起こりクオリアが生じる？この宇宙に内在している仕組み？

脳とインターネットと繋がる時代

まずはLLMが浸透しないとね

機械は人の心を持てません。人の心には脳幹、辺縁系による生存基準と皮質、特に前頭葉に発現する善悪基準（意識）の二重基準のせめぎ合いが発生しますが、この仕組みが良く分かりません。生存基準は環境変化のインプットに対して対応すべきアウトプットを返すのですが、このパターンをプログラム化するには、人類の進化過程を詳細に検討する必要があるからです。善悪基準だけであれば我々の常識をプログラム化すれば良く、気の利いたイエスマンロボットが目標になると思いますが、これとても大変なことだと思います。生存基準は独善性、排他性、攻撃性を含むので機械に人の心を持たせるとしてもこの部分を排除すべきですが、排除すれば人の心ではなくなってしまいます。

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