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現存する世界最古の小説「源氏物語」や日本最古の随筆「枕草子」。漢字に対し「女文字」と呼ばれた「かな文字」の発達により女流作家が活躍した平安時代は、日本の独自色が強い「国風文化」が花開き、まさに“優雅な貴族生活”というイメージを思い浮かべる人も多いはずだ。
しかし、その実像はどうだろうか。藤原氏が摂政・関白を代々受け継ぐことで100年間も政治の実権を独占する「摂関政治」が始まり、その地位をめぐる激しい権力争いが勃発。また地方では争いごとが絶えず、職能集団としての「武士」が出現し、飢饉や災害にも苦しんだ平安時代は、古代史 が専門の川尻秋生氏によれば、決して安定したものではなく“人々が揺れ続けた時代”だという。
貴族たちの暮らしぶりは?変質する政治体制の中で人々はどう生きたか?「武士」が誕生した背景とは?現代に通ずる多くの文化が誕生した平安時代、“雅さと猛々しさ”が織りなす世界を落合陽一が探求する。
ゲスト:川尻秋生(早稲田大学文学学術院 教授)
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27 сен 2023