【高周波】最強計測器！４ポートネットワークアナライザの使い方を解説 | SIGLENT SNA5004A 

・コモンモードフィルタなどを2ポートのVNAで評価する方法 →Tippetの手法というのは存じ上げませんでしたが、以下のURLのことでしょうか？ scikit-rf.readthedocs.io/en/latest/examples/metrology/Measuring%20a%20Mutiport%20Device%20with%20a%202-Port%20Network%20Analyzer.html 内容を拝見すると、未使用のポートを既知の抵抗で終端し、ポート数に応じて規程の測定回数を実行するというように理解しました。 もちろん、このTippetの手法をもとに2ポートSパラメータ×6回分を4ポートSパラメータに拡張することは可能なので、scikit-rfを使ってデータ処理するのは1つの手立てになりますね。 もう一つの手法としては、CISPR-17で規定されているバランを使用する方法があります。 以下のURLのFilter Insertion Loss measurementのsymmetrical measurementとAsymmetrical measurementを参照ください。 www.soselectronic.com/en/articles/schurter/how-does-the-emc-filter-work-2164 この手法の場合はすべてのSパラメータを測定することは無視して、ミックスモードSパラメータの中の重要なパラメータ Sdd21とScc21だけを測定することになりますが、コモンモードフィルタの評価としては充分だと思います。 ・4ポートのVNAの利点 →同じ測定結果が得られると仮定すると、測定作業がシンプル・簡単であることが4ポートVNAの利点と言えます。はじめのキャリブレーションこそ手間ですが、デバイスを測定する場合は圧倒的に時間が短縮できます。 そのため測定対象のデバイスが１つだけなのであれば2ポートVNAでも良いですが、試作品や量産品の評価などで10個以上の測定が必要な場合は、4ポートVNAを導入する価値があると言えます。つまり用途によるということですね。 わたしも4ポートSパラメータを6ポートSパラメータに拡張することがありましたが、10個以上連続で評価吸う場合は、後処理にかかる時間も含めてかなり作業性が悪かったと記憶しています。 （そのときはscikit-rfではなく、KeysightのADSに付属した Touchstone Combinerというツールを使用していました） 長々と記載しましたが、何かしらご参考になれば嬉しいです。

@@emc-engeer >→Tippetの手法というのは存じ上げませんでしたが、以下のURLのことでしょうか？ はい。その通りです。 >もう一つの手法としては、CISPR-17で規定されているバランを使用する方法があります。 コモンモードフィルターの評価方法を教えていただきありがとうございます。 丁寧な回答ありがとうございます。