中山間地での農業の大きな課題は、獣害対策。
この地域で特に問題なのは、お猿さん。
防獣用柵は、コスパから電気柵の設置が一番ポピュラーな方法だけど、
設置すれば半永久的に使える効果的な方法はないかなと、
あれこれと挑戦中です。
現時点で、膨大な時間と費用をかけて、2勝3敗、
いや、正しく言えば、完敗の状態。
最初にトライしたのは、「必殺回転五寸釘」。
鉄筋2mに、120本の五寸釘を溶接、これを回転させる。
最初、大柄の大人の猿は、何度もトライしたが、結局あきらめて、去っていった。
これに狂喜したのだが、束の間の喜びだった。
しばらくすると、小柄の若い猿が1匹、「必殺回転五寸釘」を突破して畑の中にいるのを発見。
小さな隙間から出入りしていた。「必殺回転五寸釘」破れる!!
ニュースは、口コミで、すぐに広がった。小猿の集団が畑を荒らしにやってくるようになった。(大人の猿は、やってこない! 明らかに小猿の間で噂が広まった!)
そして、じきに、回転釘の上を上手に飛び越えるようになった。
恐るべし、お猿さんの学習能力と運動能力。
隙間を埋めるなど、いろいろな追加策を試みたが、決定打はなかった。
そこで、次の試したのは「剃刀鉄線(カミソリワイヤー)」。
触ると深い切り傷をつくるカミソリワイヤー、これを3段にして田んぼを囲った。
外側に角度をつけて、飛び越える難度も上げた。
これも最初は効果があったようだが、やはり、すぐに突破された。
お猿さんは、革手袋をはいた体操の金メダリスト。並大抵の相手じゃ無い。
これが、膨大な時間と費用をかけて学んだ教訓だった。
しかし、人間を甘く見るなよ、お猿さん。
戦いは、まだ続く。
「必殺回転五寸釘」のアイデアをいただいたのは、北陸電力(株)と(株)大江鐵工が共同開発した「くるりんフェンス」という商品です。「くるりんフェンス」と「必殺回転五寸釘」との最大の違いは、回転針の直径。「くるりん」は、540mmに対して、「必殺」は、310mmしかありません。これが「くるりん」が信頼できる効果があるのに対して、「必殺」が失敗した最大の原因かと思われます。「必殺」の五寸釘を伸ばして、540mm以上にすることは可能ですが、コストと時間を考えて断念せざる得ませんでした。
以下、「くるりんフェンス」関連のURLになりますので、ご参考くださいませ。
・くるりんフェンス カタログ
www.ohe-iw.co.jp/pub1/wp-conte...
・お猿さんの不法侵入阻止
• お猿さんの不法侵入阻止
・回転式 猿害防止装置「くるりんフェンス」のご案内
www.ohe-iw.co.jp/jigyounaiyou/...
・侵入防止装置 「くるりんフェンス」
www.rikuden.co.jp/products/sh...
使用したカミソリワイヤー
・NTY 有刺鉄線 カミソリワイヤー 長さ 100m 鉄製 亜鉛メッキ 防犯対策 侵入防止柵
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25 апр 2023