その昔、JALのCAでした。いつまで許可をしていたのか定かではありませんが、私が乗務していた頃は、バッグに入れて前の座席の下に収まるサイズのペットは機内持ち込み可能でした。でも、アレルギーの人のためや、ペットのオーナーのマナーの悪さから不可になったのだと思います。 私は犬猫大好きです。猫はアレルギーなので触れませんが、犬は飼っていたのでペットの大切さはよくわかります。でも、全員ではないですがオーナーのマナーの悪さには呆れるので、機内持ち込み反対派です。実際、機内に持ち込みをするほとんどの人が、機内ではペットを自由に歩かせられると思っている人で、私が昔乗務をしていた時も犬が機内を歩いていることが多々ありました。これは、ちょっと間違いだなと思います。犬アレルギーの人や、小さい犬でも怖い人はいます。自分が今回のような事件にあった時は、本当にかわいそうですが、それはしょうがないことだと諦めます。緊急ですから、他の人の命にも関わってきます。 今はNY在住ですが、まさしく私の友人がemotional support dogを持っています。彼女は、どこにでも、本当にどこにでもその犬を連れて行きます。1週間日本に帰るだけでも連れて行きます。犬の方もどこにでも連れて行ってもらえると思っていて、一緒に出掛けて彼女が用事があるので私がリードを持っていても、5分ほど経ったら鳴き出します。でも、これって要はトレーニングで、治すことは可能です。ただ単に甘やかしているだけ。動画で、「ほとんどのemotional support animalは嘘です」というコメントがありましたが、まさしくそうです。(アメリカには、一緒にレストランに入りたいがため、emotional support dogと書いたジャケットを犬に着せている人もいますが、実際はドクターからのレターが必要です) 彼女も別に精神的におかしい人ではなく、ただ単にその犬と一緒にいたいというだけ。彼女は、飛行機に犬と一緒に乗るために、常に精神科医にかかっており、飛行機に乗る際には(正確には、機内持ち込みをするためにはです)、そのドクターにレターをもらわなくてはならないからです。その他、国際線の場合は、2、3ヶ月前から、注射をさせて証明書を取ったりと大変そうです。 「日本の航空会社は終わっている」というタイトルには、反論したいです。アメリカでもことあるごとに、ペットの機内持ち込みは廃止の方向に向かっているニュースを目にします。それは、やはり飼い主が規則を守らないこと、アレルギーの人が多いからだと思います。コロナ最中から結構黙認されていることが多いですが、飛行機だけではなくスーパーやレストランは絶対にペットは連れ込めなく、客側ではなく、お店のオーナー側に罰金がかかります。