この時期フル活用のエアコン、普段からしているつもりの節電方法は実は間違っているかもしれません。大手空調メーカーの調査で、約6割の人がエアコンの節電方法を”誤解”していることが分かりました。
連日うだるような暑さで、外に出たくないという人も多いこの時期に欠かせないエアコン。
フィルターの掃除や扇風機と合わせて使うなど節電対策をしているという人がほとんどですが、大手空調メーカーによる最新の調査で、約6割の人がエアコンの節電方法を勘違いしていることがわかったそうです。
勘違い節電術 第3位
実は間違っているかもしれない節電方法。
誤解が多かった対策、第3位は――
「こまめにスイッチを切る」
外出する時にエアコンをこまめに消すこと、節電には逆効果なんです。
「夏の暑い時期にスイッチのオンオフを繰り返してしまうと、例えば運転を停止してはまた室温が上がって、また運転した時に頑張って冷やそうとして運転することになるので、それを繰り返すとその分、余分な電力を消費することになってしまいます」(ダイキン工業 広報グループ 野田久乃さん)
気温や状況によりますが、目安としては、日中に30分程度の外出であれば、切るよりつけっぱなしの方が消費電力が少ないといいます。
勘違い節電術 第2位
続いて、第2位は――
「室外機への対策」
「室外機の全体をカバーで覆って日よけにするという間違いがありました」(野田さん)
直射日光から守る対策として室外機全体を覆うカバーを使っている人も多いようですが逆に熱がこもってしまう原因になるといいます。
「室外機は室内の熱を外に逃がすのにとても重要な役割をしています。室外機の周りに障害物があったり吸い込み口や吹き出し口をふさがれてしまうと熱を効率的に外に逃がせずにエアコンに負荷がかかってしまうような状態になります。そうすると無駄な電力消費につながってしまいます」(野田さん)
ダイキンの調査によると、室外機の周りに障害物がありフィルター掃除をしなかった場合と室外機の周りに障害物がなく、フィルター掃除をした場合とでは1日の消費電力が約2倍も違ったといいます。
「節電も普段、意識する部分にはなるかと思うんですけど、例えば熱帯夜ですとか暑い時期、猛暑日とかそういった時はエアコンをつけて使っていただくのが健康上でも必要になってくると思います」(野田さん)
勘違い節電術 第1位
特に多かった「勘違い節電術」第1位。
4人に1人が誤解していた、その対策とは――
「風量をできるだけ弱で使う」
1位になった理由は、風量を抑えるとファンの音が小さくなるため、消費する電力が抑えられていると思うのでは。
しかし、実際は節電には逆効果。
室内が涼しくなるまでに時間がかかり、その分、消費電力が増加する場合があるといいます。
エアコンは基本的に「風量自動」にする
では、効率的な節電をするためにはどうすればいいのでしょうか。
エアコンは基本的に「風量自動」にすること。
「自動」に設定すると、一気に部屋を冷やし、そのあとは温度を維持できるよう消費電力の少ない安定した運転に切り替わります。
効率的で節電につながる。弱のままだと、設定温度に向かってずっと電力を消費するということに。
(7月20日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
19 июл 2023