空冷911をレストアしていきます
ベースは930ボディですが73カレラRS仕様にしていきます
今回はオルタネーターをレストア、というかリビルトしていきます
手に入れたオルタネーターはばらばらの状態でスリップリングが破損していました。
新品を勝ったほうが早いと思うかもしれませんが、ポルシェのオルタネーターは10万円前後と高価なのでこのバラバラオルタネーターを直します。
具体的には、前後のベアリングとスリップリングを交換して組み立てます。
なお、ベース車両の82年911は75アンペアのオルタネーターを搭載していますが、今回レストアしているのは90アンペアタイプです。エアコンを安定稼働させるためにグレードアップします。
オルタネーターの仕組み
輪にしたコイルの中で磁石を回転させると発電するのがオルタネーターの仕組み。回転する磁石は永久磁石ではなく電磁石になっている。そのため、回転する電磁石に電気を送る必要があり、そのためにスリップリングとブラシ(今回は登場していない)がある。
電磁石へ送る電気の強弱を変化させることでオルタネーターの発電量をコントロールできる。この仕組みにより、エンジン回転数が変化しても常に一定の電圧を発電させることができる。
スリップリング
ローターに取り付けられた銅製のリング。ブラシとともに摩耗するので消耗パーツといえる。新品交換時に芯出しをしないとブラシがジャンピングしてトラブルの原因になる
ベアリング
前側に大きなベアリング、後ろに小さなベアリングがある。負荷が大きいので劣化しやすく、劣化するとゴーッとという異音が発生する
一般的な規格品のベアリングなので簡単に手に入る
クーリングファンハウジング
空冷911のオルタネーターは非常に変わった搭載方法になっている。エンジンを冷やす巨大なクーリングファンの中心にオルタネーターがあり、クーリングファンはオルタネーターのシャフトに取り付けられている。そのため、オルタネーターは後部をクーリングファンハウジングにはめ込んでナットで固定する
00:00 あいさつ
01:06 前のベアリングを交換する
03:37 スリップリングを交換する
07:58 スリップリングにコイルの配線をつなぐ
10:09 スリップリングの芯出し
12:44 ベアリング取り付け
13:18 組み立て
15:05 やり直し
17:17 クーリングファンハウジングに正常に取り付けできるか確認
17:57 完成
次の動画
フロント周りのメタルワーク完了【ポルシェ空冷911レストア】
• フロント周りのメタルワーク完了【ポルシェ空冷...
前の動画
フロントパネルを溶接して取り付ける【ポルシェ空冷911レストア】
■911とは
ポルシェが1965年に発売し、現在も存続しているスポーツカー、全モデルとも車体のリアに水平対向6気筒エンジンを搭載する
■ナローとは
911の初期モデル(1965~1973)
後のモデルよりほっそりして見えるため「ナロー」と呼ばれる
そのスタイリングは911全モデルの中でも人気が高い
1997年までの空冷モデルは容易にナローモデルの外観に改造でき、定番のカスタムとなっている
■1973年式911カレラRS2.7(ナナサンカレラ)とは
レース車両のホモロゲーション取得のために限定生産された特別なモデル
すべての911の中でも特に人気が高い
ベースモデルの2.4リットル(140-190PS)に対して2.7リットル(210PS)エンジンを搭載。
軽量化のため前後バンパーはFRP
また、エンジンパワーに合わせたワイドなタイヤを履くため、リアフェンダーがワイド化されている
このリアフェンダーは74年モデルからはベーシックモデルにも採用された
そのため、930ボディの前後バンパーを市販のFRP製に交換すると自動的にナナサンカレラ仕様となる
■930とは
1974年に、911はアメリカの規制に合わせるために巨大なバンパーを装着。外観が激変した
この外観は1989年まで続き、930ボディと呼ばれる
■まーさんの911
1982年911SC
180PS(日本仕様)の3.0リットルエンジンを搭載
まーさんの購入した個体はディーラー車、走行不明、10年屋外放置
エンジンは別の車両のものが付属
リアバンパーが欠品しておりフロントフェンダーに穴が空いていたことと、
まーさんの好みでナローの外観にコンバージョンしながらレストアする予定
■911の簡単な歴史
1965-1973 初代911 ナローモデル(2.0-2.4)
1974-1989 930ボディ(2.7-3.2)
1990-1993 タイプ964(3.6)
1994-1997 タイプ993 空冷最終モデル(3.6)
※カッコ内は排気量(特殊モデル除く)
なお、ここまでのモデルはモノコックボディがほぼ共通
フロントの作業の説明
今回は82年式のベース車を73年式のカレラRS仕様にするため、フロントフードをナローの長いものに変更します。それにともなって、ボディ側の前端のボディパネルもナロー用に変更する必要があります。そうしないとフードを締めたときにロックするキャッチの位置が合いません。
なのでボディの前端のパネルを切り取ってナロー用のパネルを溶接するのですが、その時の位置合わせをするために、まずフロントフェンダーとフロントフードを仮合わせして、それに合わせて溶接する位置を決めます。
音楽:T.Sさん
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21 июл 2024