パリの休日
作曲 ギロック
シンプルなようで表現のしがいがあり、こだわるとどこまでも美しくなります。
しかし通しで弾くときは素直に考えすぎず、心のまま身体を楽に奏でるのが1番この曲に合う気がします。
メロディーはほとんどが順次進行で穏やかです。素直に流れるようにタッチしていきましょう。
しかし3拍目裏拍から跳躍した音が入ったり、1拍目が4分休符や8分休符だったり、まるで息を呑むような美しさを目の当たりにしたような、その美しさを愛おしむような、そのような光景や感情を思わせる作りになっています。
メロディーだけ聴くと細かな感情の動きは分かりませんが、伴奏によって小節ごとの細かな揺れ動きが加わります。
まずは重ねて響きを把握しましょう。
1拍目が強拍なので重さをかけますが、その後確定する和音を鍵盤から引き上げ、彩りを加えましょう。
メロディーの8分音符は進行方向に向かって素直にタッチしますが、2小節ひとつになった短いフレーズ3連続の長い音符などは、感情が乗るといいでしょう。
タッチする前に感情の乗った理想の音を想像しましょう。
そのフレーズ2回目は5回繰り返し、終わりに向かって行きます。
和音進行も相まって感情の動きが大きくなります。ただ強くするのではなく、心から湧き出るものを腕に乗せて大きく表現するといいでしょう。
使用機材
LEWITT LCT440
steinberg UR-RT2
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30 июн 2021
