フッ素コートのアルミフライパンはそのうちダメになります。そんなアルミのフライパンでも鉄のフライパンやスキレットのようにサラダ油でコーティングすれば一生使い続けることができるのではないかと考えてシーズニングをやってみました。フッ素コートのフライパンは何層も重ねたチタンコート多層塗りが最も長持ちすると言われますが、それでも最初が最高で毎日使っていればやがて劣化します。シーズニングは何度でもやり直せるのでダメになればやり直せばOKです。そのようにすれば使い続けることができると思います。
まだ実験段階ですが、手ごたえを感じています。概ねうまくいっており、ほとんどこびりつくことはありません。しかし、魚の皮や、鳥の皮を炒めたときにこびりつきました。時々裏切られるのでまだまだ使いやすいとは言えません。果たしてアルミのフライパンをうまく育てていけるのか、コメント欄などで定期的、長期的にレポートしたいと思います。
私は鉄のフライパンやスキレットも持っていますが、この方法と全く同じようにシーズニングして、良い結果が得られています。シーズニングして適温で調理し、適切に保管すれば非常に使いやすいし長い間使っていると愛着が出てきます。物を大切に長く使うことが良いと思うので、そうした使い方ができないかフッ素加工のアルミのフライパンでも試してみたということです。
●シーズニングの仕組みについて
液体の食用油は重合という化学変化によって固体のポリマーになります。このポリマーをフライパンの表面に定着させてコーティングすれば、焦げ付きにくく扱いやすいフライパンになると考えています。鋳鉄でできたスキレットはこの方法で前処理を行いますがこれをシーズニングと言います。鉄のフライパンもこの方法を取ることが多いと思います。
しかし、同じ鉄でも中華鍋は考え方が違うと思います。中華鍋は高温で調理することが多く、表面のポリマーのコーティングが炭化して維持できないので調理の都度、油膜をなじませて焦げ付きを防いでいると思います。鉄のフライパンを中華鍋と同じ考え方で使っている人もかなり居らっしゃると思います。この方法は油ならしと言われていて、シーズニングとは違ってポリマーを作らないので分けて考える必要があります。
シーズニングは中性洗剤で洗っても簡単に取れませんが、油ならしの油は洗剤で洗うと取れるのでその場合は次回の使用時にまた油ならしをする必要があります。シーズニングをしたフライパンに簡易的な油ならしのようなことをする場合もあります。こうしたやり方や考え方は人それぞれ微妙に違うのでもっとよく調べたり検証していずれ発表したいと思います。
●フライパンのお手入れについて
フライパンは洗剤で洗ってはいけないと言われることがありますが、私は洗うべきだと思います。それは全てのフライパンについて言えることだと思っています。確かにある程度の油分を残して保管すればよいと思いますが、それは新しい油にすべきです。料理の古い油分や塩分、ソースなどの酸性成分、食材の焦げなどは中性洗剤とスポンジで完全に取り除いたうえで水分をふき取り、サラダ油を数滴たらしてティッシュで薄く伸ばしておけばよいと思います。その薄い油膜は常温でもわずかに酸化してポリマー化するのでコーティングの維持に役立つと思います。使用の度にある程度の高温でコーティングが固く定着するので少しずつ使いやすくなると期待できます。
なお、ジョイ、キッチンハイター、重曹などのアルカリ性洗剤はポリマーに悪影響を与えます。もちろん食器洗い機による洗浄はポリマーに大きなダメージがありますので避けるべきです。
●ヨウ素価について
動画の中で「ヨウ素価一覧」で検索すれば食用油の成分指標となる数値がわかると言っています。私が参考にしたページを書いておきます。
①植物油脂のヨウ素価94種類の一覧
www.timeless-edition.com/arch...
②食用植物油脂の日本農林規格 (主なJAS規格値)
www.oil-kensa.or.jp/pdf/JAS-ki...
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5 сен 2021