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【歌詞】
三日三晩降り続いた雨が上がった空に飛行機雲が見えた
アスファルト水たまりが乾いたら去年と何も変わらない季節が来る
折りたたんだ二つ分の傘の距離だけ近くなれたような気がした夏も
目に染みる九月までの汗を砂で拭ってやり過ごしてたような夏も
花は枯れる 川は流れる
伸びかけの前髪は走り続けて忘れた
自転車があればどこまでも行けた
無くしたものばかりに目を引かれて
僕はいつまでも変われなくて
時計の針だけ止まらずに今も
冒険のない夏が今年も僕を詰りに来るんだ
うだるような部屋の中から目の眩むような緑を見てた
こんな命ばっかじゃこの空は鮮やかすぎるんだ
汗が体の涙ならいっそ窓も閉め切って
僕の気持ちが僕より上手く表された歌を聴くたびに
寿命が縮んだような気分がするんだ
過去は切り取る 思い出は色褪せるから美しいんだけど
今を思い出して笑える未来なんて来るのかなんて
膨らんだ朝顔の蕾ひとつ
短い生を今か今かと待ち望んで
線香花火の雌蕊ひとつだけ
選ばなかった過去の欠片を拾い集める日々が
次の夏には終わっていますように
冒険ばっかの夏にうなされるような夢を見るんだ
転げまわった草いきれの中
入道雲指さして笑った
それじゃまた明日って手を振って別れた昨日の風景に
手を伸ばしても伸ばしても伸ばしても届かなくってさ
冒険のない夏が
冒険のない夏が今年も僕を詰りに来るんだ
目に入る青が青すぎて今年もまた泣きたくなるんだ
本当はきっとさ今だって変わらない夢を見てるんだ
目が覚めたら今日こそはきっと約束通り
宿題をしてから会おうね
9 июл 2024
