天泣 

橋本みぎわ 作曲
天泣
○曲紹介
「天泣(てんきゅう)」と読みます。雲が無いのに降る雨のことです。
「泣」という漢字はまず悲しさを連想させますが、「雲が泣く」ではなく「天が泣く」というのは、晴れやかな空からはらはらと優しく落ちる雨。
すなわち悲しい涙ではなく、嬉し泣きの涙ではないでしょうか。
さて、この曲は箏奏者である橋本みぎわ作曲の、箏のための合奏曲です。
曲の始まりと終わりにあるハーモニクスは、空から落ちる一粒の涙(雨)そのものです。
かと思えば、主題では煌びやかな旋律を奏で、展開部では深く重い、悲哀に満ちた音を生み出します。
箏はこのように幅広い表現力を持つ素晴らしい楽器ですが、クラシックギターにも同じことが言えます。
箏の魅力が詰まったこの曲を、ギターで弾いたらどうなるのか。クラシックギターの音の美しさ、表現の幅、多様な奏法を活かした編曲となっています。
新潟大学クラシックギター部
第57回定期演奏会
2020年12月26日土曜日・新潟市音楽文化会館
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