電力計を使って消費電力を測定し、仕様の値と比べてR410AやR32の冷媒を補充する方法の詳細な説明です。猛暑日以外でも充填する方法やエアコン工事全般に関する一般的な注意点も詳細に説明しました。
この動画は2020年9月に発表した
「エアコンの継ぎ足しガスチャージを徹底研究!素人にできる方法説明編」(限定公開)
• エアコンの継ぎ足しガスチャージを徹底研究!素...
という1時間半の動画を、50分程度にある程度短くカット編集したものです。
実は上記の動画の主な方法はエアコンを停止した状態でガスボンベを接続するだけという単純な方法ですが、サイフォン管を使用しているボンベの場合に液補充となり、過充填になりがちです。自分ではうまくいきましたが、再現性に問題があるので限定公開にしています。
液補充にならないようにボンベを倒立させて補充する方法を補足的に発表しました。
「エアコン継ぎ足しガスチャージを徹底研究!素人にできる方法実践編」(限定公開)
• エアコン継ぎ足しガスチャージを徹底研究!素人...
しかし、この方法もポンプダウンで冷媒を追加補充するなど実験的要素があまりに多く、操作の仕方が煩雑であり、再現性に乏しいので限定公開にしました。考え方として、正常なエアコンは停止時に冷媒が飽和状態であるということに基づいています。そのことに間違いはないですが、(これはメーカーにも確認しました)液体の全くないぎりぎり飽和状態ではないと思います。特にR22はむしろ冷凍サイクル内の液体の状態の冷媒の方が重さとしては多い可能性もあります。感覚的ですが、R32の場合液体の冷媒はあまりないと思います。とは言え、その量が不明なのでとりあえずこれら二つ動画はその前提となる考え方で不確定な要素(停止時の液体冷媒の量)を含んでいると思うので限定公開ということにしました。
しかし、上記2つの動画は公開当時コメントもたくさんいただいておりますので非公開にはしません。アドレスリンクをたどっていただければご覧になれますので興味のある方は参考実験としてご覧いただければ幸いです。自分で言うのもなんですが、放置するだけで充填できる方法は画期的だと思いました。R32に特化して液体補充の問題を解決すれば再現性はあると今でも思っています。考えがまとまればいずれ発表したいです。
1本目の動画の中でやっている、電力計による追加補充の注意点や考え方については、猛暑日以外でもできるなど有益な情報も多いので問題のない部分だけを抜き出して多くの方々と情報を共有するためにカット編集後に公開することとしました。それがこの動画です。
一連のガスチャージ動画を初めてご覧になる方は2019年8月に発表した
「ガスチャージで冷えないルームエアコン完全復活:素人がDIYで冷媒を簡単に追加補充した方法」
• 冷えないルームエアコン完全復活!電力計による...
の詳細な補足説明としてご覧いただければ幸いです。上記動画の方法では35度の猛暑日しか追加補充できないと説明していますが、この動画では概ね気温が25度以上であればできるということの考え方や注意点を説明しています。ぜひご活用いただければと思います。
🌟目次リンク
00:00 電力計による追加ガスチャージは簡単にできる
00:50 冷媒の追加補充はできない?それはデマです
04:07 電力計の追加補充問題1.猛暑日以外は換算表を用いる
06:12 電力計の追加補充問題2.200Vのエアコンは電力計の製作
06:46 電力計の追加補充問題3.過充填→控えめに!
09:17 電力計の追加補充問題4.ガスあるのに消費電力少→掃除
12:47 注1.対象となるエアコン:現状冷媒漏れはないが冷媒が不足
17:40 注2.渡り線:継ぎ足し不可、線の根本まで端子台に差し込む
21:25 注3.スローリーク対策:3つの袋ナットをきっちり締める
24:32 注4.サービスポート:バルブコアは非常に壊れやすい
31:05 注5.充填環境:室外機やボンベに直射日光を当てない
31:58 注6.最大消費電力の確認:エアコンを運転して電力計で確認
35:06 デジタル圧力計の説明
38:36 ボンベ、冷凍サイクルの圧力、温度、電力測定と補充の実況
41:32 冷媒充填方法全般のまとめ
45:10 自己責任と教科書
46:25 プロとDIYの対立関係の構図
🌟R410Aの気温と飽和圧力の関係の表を下に示します。
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気温(℃) 飽和圧力(MPa) 35℃を100%としたときの消費電力
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25 1.56 76
26 1.60 78
27 1.65 81
28 1.70 83
29 1.74 85
30 1.79 87
31 1.84 90
32 1.89 92
33 1.94 95
34 1.99 97
35 2.05 100
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飽和圧力は気温が下がると減少しますが、その下がり方と同じように消費電力も下がるということです。最大消費電力が1000Wのエアコンがあるとします。実はそれは気温が35℃の場合のデータです。例えば気温が27℃のときの最大消費電力は35℃のときの81%になるので、
1000 × 0.81 = 810(W)
となりますので余裕を見て消費電力が800W近くになるまで補充すればそれでよいということです。この表はR32の冷媒についても使えます。
🌟動画の最後でお話しているグッドスピードさんのお話は下記動画です。
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#エアコン#DIY#ガスチャージ
20 июл 2024