広島県内のＳＤＧｓの取り組みをお伝えする「フューチャースマイルプロジェクト」のコーナーです。本来は廃棄されるものに付加価値を付けて生まれ変わらせる「アップサイクル」。福山市ではあるものをアップサイクルして作る家具が話題を呼んでいます。
こちらは一風変わったカラフルなソファ。
生地は色とりどりのロープのようなものが集まってできています。
じつはこれニットやジーンズなどの洋服なんです。
不要になった衣類に付加価値を付けたアップサイクルと呼ばれる家具、その名も「ｎｅｊｉｒｕＦｕｒｎｉｔｕｒｅ」です。
手掛けたのは福山市で店舗の内装などを手掛けるデザイン会社、インクロッチェ代表の吉田 雪清さん。
吉田さんは福山市沼隈町にある古民家をリノベーションした宿泊施設「せとうち母屋」の運営をしています。
【インクロッチェ・吉田 雪清 代表】
「商業施設の装飾をメインにディスプレーの仕事をしているんですが、捨てる予定だったものを生まれ変わらせて、その装飾の中に使えることができたら素敵だなと思って」
ネジルファニチャーの材料は不要になったシャツやＴシャツなど。
知り合いから無償で譲り受けています。
洋服を束ね、アクリル製のカラフルな毛糸でぐるぐる巻きにしていきます。
完成したたくさんのロープ状のものを接着剤で繋ぎ合わせると一人がけのソファやスツールなど色々な形が作れます。
【吉田 雪清 代表】
「断捨離や衣替え、子どもかいるところだと、大きくなって着られなくなった洋服、捨てるのはもったいないけど、まだ使えそうなものを何か違う形に再利用というか活用できないかなと思って」
この日は一般の人が参加してワークショップが開かれました。
吉田さんが講師となり、参加者は犬用のリードやスツールカバーなどを作りました。
【参加者は】
「座り心地はとてもいいし、いろんな思いが詰まった服が、こうやって形になってまた新しく使われていくことがすごい素敵」
「捨てるって簡単にできる行為だけど、それをもっと新しい素敵な物に生まれ変わらせるアップサイクルが素敵」
参加した人たちの評判も上々のようです。
【吉田 雪清 代表】
「廃棄衣類とアートとデザインの力を掛け合わせたときの化学反応がどれだけ起こるのかを試していきたいし、自分たちが納得のいく形で、このネジルファニチャーを１台１台手作りで作って世に出して、ゆくゆくは世界に羽ばたいていくといいなと思う」
＜スタジオ＞
【広島大学大学院・匹田 篤 准教授】(社会情報・メディア論が専門)
「これはもうアートですね。生地がたくさんある。それが偶然の出逢いを呼ぶところが創造性をさらに高めていますね」 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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30 сен 2024
