さて、今回はスクーターいじりの定番作業である排気ポートの
加工における流れ、という物を動画にしてみました。
...撮影しづらい作業を動画にするのは苦労しましたがなんとか
見れる物にはなっているかな、と思いますです(汗
注釈は動画内で行っていますが、大切なのは作業環境も
さることながら、やはり人間側の防護でしょう。
マスクもメガネも無しでやれる、なんてのはおかしいと私は考えて
いますし、目を切削物に近づければ目なんて開けていられないのが
普通なので(笑
もう一つは、手を動かす前の段取り、加工寸法をきちんと決めておき
それに対していかに齟齬無く迫れるか、という点になります。
加工、とはいってもそれはただやみくもに削るのではなく、開口部の
タイミングや弦長は先立って決定しておかなければなりませんし、
同じ物をもう一つ作れ、となった場合にそれが出来ないのでは全く
加工が出来ている、とは言えないと私は考えてますんで...
...再現性が無い技術なんてのはただのまぐれですよ(笑
で、実際の加工においてはリューターという物は適材適所があり、
リューター本体もそうですが、超硬バーは切れる物から切れない物まで
複数用意しておけば融通が効きますね。
形状はもちろんのごとく、自分がやりやすいかそうでないかは重要ですが
あまりに加工効率のみを追い求めるのも良くはありません。
慣れない内は一箇所をごぼっと掘ってしまうと修正が大変ですし、
回りの形状とあわせるのもかなり苦労するので、「浅く広く」をモットーに
「手数」でこなしていくという事が最も大切です。
砥石も同じで、ある程度の仕上がりを求めるならば砥石を当てる前に
超硬バーのみの仕上げでそれなりの面精度を出しておかないと
いくらデコボコの面を磨き上げてもそれはデコボコが目立つだけで
スムーズな面にはなりえませんので、ね...
それと補足なのですが、動画内では結構シリンダー本体を手荒に
扱っている様に見えるかと思いますが、真面目にやる時には
そんな事はやらないので誤解なき様にお願い致しますね(汗
なお、万が一の時の為に落下防止のヒモをシリンダーにくっつけて
いるので、手が滑っても地面に落下する事は無いというシステムも
導入しておりますです(笑
これって意外と大切でして、加工そのものに失敗するのではなくて
外的要因にてモノが破壊される、という可能性も0では無いので...
動画内のAF18用位のシリンダーなら軽いのでまずトラブルは
起こったりしませんが、これが水冷シリンダーとか排気量の
でかいシリンダーとかだと持ってるだけで疲れますからねえ...
過去、一番手が疲れたのはNSR80のシリンダーでしたが(笑
とまあ、いつもの通り雰囲気だけではありますがお楽しみ頂ければと
思いますです。
16 июл 2013