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第三部集団心理 第3章2節 フロイト、アドラー、ユングの違いについて、ふんわり解説します【精神科医・益田裕介/早稲田メンタルクリニック】 

精神科医がこころの病気を解説するCh
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今日はリクエストいただいた「フロイト、アドラー、ユングの理論の違い」を話してみようかと思ったのですが、とても難しくてうまく喋れませんでした。そこでリクエストと少し違うのですが、僕が臨床家としてこの3者をどのように理解しているのかを語ってみようと思います。その人の人生を見ながら理論を語るのは大事ですし、理論以上にその人の生きた背景を知ることは大事です。いろいろな研究がされている今こそ彼らの人生を振り返るにはちょうど良いのではないかと思います。
この動画を見てくれる人は、学生さんや、どう生きれば良いのだろうということを理論として学んでいきたいという人がたくさんいると思いますし、僕自身も人生は理論で説明されたりするのではないかと思うこともありました。思想や哲学も好きですし、どう生きるのが正解なのか、哲学者はこのような答えを出していて、精神医学の中ではどういう答えが用意されているか気になっていて、今も気になっています。ですが、結局は理論ではないのです。
単純にいえば、精神科のカウンセリングの理解というのは、「当たり前のことを当たり前のように受け取ること」だったりするのです。病的なものから平凡な不安神経症に戻って、その上に成功者のマインドがあるとしたら、まず病的なものから平凡なところに行こうとすることです。そのためには特別な人生の理解や他人の心を読むスキルは必要なく、受け入れがたいかもしれないけれど、当たり前のことを当たり前として受け入れられるかに尽きるのです。
自分は有能ではないかもしれないけれどそこまでだめじゃない、平凡な人間で特別な人間ではないけれど誰かにとっては特別かもしれない、限りある命だけど悪くない、世の中は変化していくし壊れていし永遠のものはないかもしれないけれどそんなに悪くない、そういったことにどう気付けるかということなのです。それは治療の中の当たり前のやりとりの中で皆さん気づいていきます。
彼らの理論は1900年など昔のことなのでとんでもないことを言っていたりしますが、現代ではそのとんでもなさは削ぎ落とされてすっきりしたものに変わっています。その切り落とされたものの中に批判されているものもあって、精神分析はインチキだとか(科学ではないからインチキといえばインチキですが)言われることもあります。でもそこにはある種の歴史的教訓、ある種の真実があるのです。人間が考えてきて体験してきた彼らの人生や彼らの周辺の人、社会を巻き込んで起こした事実があり、そこには真実、僕らの心を癒していく価値があります。それは大事なんですよね。
<フロイト、アドラー、ユング>
フロイト 1856年生まれ
アドラー 1870年生まれ(フロイトと14歳差)
ユング  1875年生まれ(フロイトと19歳差)
フロイト46歳・アドラー32歳で出会い、フロイト51歳・ユング32歳で出会います。
ウィキペディアなどではこの3人が対等のように書かれていますが、年齢差がありますので対等ではないと思います。32歳というと僕がそろそろ開業しようかなと思っていた頃で、その14歳上というと当時働いていた病院の部長などになりますし、今よりも情報が開示されていない時なので臨床感覚もかなり違うと思います。
憧れと尊敬と追い抜きたい気持ちがあるときに弟子入りし、40歳前後で独立していきます。そのほかにフロイトを支えたアブラハムなどもいますが彼らも離脱していきます。
<フロイト>
フロイトはユダヤ人で、子どもの頃からユダヤ人差別を肌で感じていたのではないかと言われています。とても頭が良く学者を目指し、ヒステリーなどを研究していたシャルコーという有名な精神科医に師事するために奨学金でパリに留学します。ですが研究者としてはあまり芽が出ず、ユダヤ人ということや家庭の財政事情もあり学者の世界でやって行くのは厳しいということになります。そして30歳で開業します。
それから10年を経て、40歳の時にブロイアーと共著で「ヒステリー研究」という本を出します。当時フロイトは催眠療法も行っていたのですが、あまり上手くはなかったようです。そこで催眠ではなく会話をして吐き出させることで治療がうまく行くのではないかということを発表します。
フロイトは自分の野心や理想をたしなめられたりするとよく喧嘩をしました。と言いつつ、彼の周りにいた人もめちゃくちゃな人がたくさんいました。
1887年から1902年までフリースという人と文通をしています。この人もめちゃくちゃな人でしたが、1896年に父親が亡くなりフリースへの依存が高まったといいます。これが自己分析、訓練分析に当たると言われています。最後はフリースとも仲違いをします。フリースと仲違いをした1902年ごろにアドラー達と水曜会をやったりしていました。
1914年に第1次世界大戦が始まり、1939年に死去します。
フロイトはユダヤ人であることへの危機感がありました。フロイトが死去する頃に第2次世界大戦やヒトラーの台頭もありますので、フロイトの予感は当たっていたと思います。危機感とともにどうにかして自分の人生を確立していくということや、経済的なことや自分の学問的な主張も含め、かなりの危機感の中で闘ってきた人なのだなと思います。時代もそういう時代でした。
フロイトは自分の理論を広めるために派閥を増やすなどいろいろなことをやっていました。決して個人主義者の学者一辺倒ではありませんでした。
<アドラー>
アドラーは生物学と心理学を結びつける部分があります。フロイトは古典物理学(ニュートンの物理学)の発想を心理学でも応用できるのではないかと常に考えていて、そういうところにアドラーは惹かれていたようです。
1902年に水曜会の初期メンバーに入り、分析を支えてきました。1907年に「器官劣等性の研究」という本を出し、1911年に離脱します。ウィーン分析学会の議長も務めた右腕のような存在でしたが、はじめから独立心があったようです。
コンプレックスの克服や一般化など大衆系を狙うようなことも言っていて、ピーター・ゲイのフロイトの伝記によると、フロイト自身、アドラーによって精神分析が薄められてそちらの方が受け入れられてしまうのではないかという危機感もあったようです。とはいえフロイトと10年くらい一緒にいますので、アドラーの理論もフロイトと同じところも多いです。
1935年にアメリカに移住してすぐ亡くなります。そしてアメリカで広まりました。ちなみにフロイトはアメリカが嫌いでした。
<ユング>
ユングはフロイトの夢分析、オカルト的な要素に興味を持ち仲間入りをしました。集合的無意識などを唱えた少しスピリチュアルな人です。ユングは父親がキリスト教の牧師でしたので、ユダヤ人たちの中に入ってくるというのは毛色が違います。スイス生まれのドイツ系、イケメンで超エリートです。チューリッヒ大学では有名なブロイアーの下にいました。フロイトは開業医なので統合失調症などは診ていないという劣等感があったようですが、ユングは統合失調症も診ていました。フロイトとしては「来てくれてありがとう!」という感じです。
1911年には国際分析学会を設立し初代会長になります。フロイトではなくユングをトップに据えることで、ユダヤ人だけのものではなく国際的にも受け入れられるようにしようという期待がありましたが、やはりそこから独立してしまいます。
ーーー
当時はカウンセリングのルールもまだしっかりわかっていませんでしたし、ドロっとした会話をするときに自分のコンプレックスなどをどこまで仕事仲間と喋っていいかのルールもないところで、でも新しい理論を見つけていこうということをバチバチでやっていました。常識のある人もいればない人もいる中で、激論を戦わせていろいろなことを見つけてきたのかなと思います。
ユングは独立後もフロイト一家をナチスから助けようとしますが、フロイトはそれを突っぱねます。いろいろなことを知れば知るほど面白いです。理論的な話というよりは、ここら辺の話を知っていくとなるほどなと思うことがあります。
以上、今回の話は僕の主観が入っているものとしてお聞きいただけたらと思います。
00:00 今日のテーマ
05:16 フロイト、アドラー、ユング
07:39 フロイト
12:20 アドラー
14:45 ユング
18:05 おわりに
参考図書:ピーター・ゲイ著「フロイト1」みすず書房
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#フロイト #アドラー #ユング

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7 июл 2024

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Комментарии : 22   
@user-rw2sh5ez1o
@user-rw2sh5ez1o 3 года назад
フロイトは、「自分がエロいことを受け入れなよ、人間だもの。その方が生きやすいよ。」と言った人です。アドラーは、「自分が負けて悔しいことを受け入れなよ、人間だもの。その方が生きやすいよ。」と言った人です。ユングは、「困ったよ、どちらの先生も正しいよ。でも、受け入れ難いことは、もっと広く深くて、意識の手には負えないし、生きることそのものに結びついているよ。無意識が、症状を出してまで告げ知らせてくれるよ。嫌なことにも何か意味があるんだと思うと、生きやすいよ。」と言った人です。ちなみに、フロイトが治療したと主張したアンナさんのカルテがスイスから出て来て、アンナさんは、結核性髄膜炎に罹患していたことが分かったそうです(アイゼンク・精神分析に別れを告げよう)フロイトは治療に成功していない、なぜなら、ヒステリー性麻痺は誤診だったからと言われています。
@jun-pw6xv
@jun-pw6xv 3 года назад
精神科のカウンセリングを受けるには、ある程度の精神的健康さが必要なのではと思っています。双極性障害で心が安定していない私がカウンセリングを受けると、壊れてしまいそうです。
@osanposan8025
@osanposan8025 2 года назад
とても面白かったです。 時々、このようなお話を先生の語り口で聞かせてもらえると嬉しいです。 病気から注意が離れて視野が変わり、心が落ち着く感覚になりました。
@user-qq2jl9iy4e
@user-qq2jl9iy4e 2 года назад
先生の見方や世界観が知れてすごく面白かったです。ありがとうございます
@seikoh9873
@seikoh9873 Год назад
それぞれの人間性とそのときの立場などを踏まえて説明していただき、フロイト、ユング、アドラーが肉体をもった人間として目の前にたち現れてくるのを感じました。それぞれの理論の特徴の背景が垣間見えて面白かったです! なんか益田先生らしいなぁと思いました。
@bishi.4637
@bishi.4637 Год назад
凄く面白くて、もっと聞いてみたいと思いました。話足りなそうな、第2段も期待しています。
@user-gw8ur9sz9w
@user-gw8ur9sz9w 3 года назад
この3者の考え方の違いについて興味があってこの動画を視聴したのですが、私の想像していた内容とは違いましたが、面白かったです。 理論的な相違も面白いですが、それぞれの政治的というか人間的な立場や状況の違いなどの説明が新鮮で面白かったです。 東大生のエリートについて話をされた時の「いろいろ話したいことあるんですけどw」とおっしゃっていたことをもっと聞きたくなりましたw ありがとうございます。
@user-fw5vh9cn7i
@user-fw5vh9cn7i 4 месяца назад
面白かった〜😊 益田先生の妄想❤
@rum_da
@rum_da 5 месяцев назад
大変面白かったです。先生にはいつか「クレペリン」についてお話していただきたいです。
@kyoko114
@kyoko114 Год назад
『昔の人』の白黒な物に、パッと色が付いた感じがしました✨ それぞれがその時代に生きた人間で、交流したり、ぶつかったりしてるんですね😊 イケメンでエリート!?先生のことじゃん!!!笑
@haruka0224
@haruka0224 3 года назад
私は通院と通院の間を埋めてくださるRU-vidも好きですけど、こういう論理的なRU-vidも好きです。 てか、先生が論理的な考えをすること多いから受診したんですけどね。
@user-cb4ju1st9h
@user-cb4ju1st9h 2 года назад
歴史的教訓から真実に近づける 確かに、精神医学なんかインチキなんじゃないかって思ってた。(感覚的に) 発達障がいと診断されたけど、怠惰な性格なだけで、選択を誤って受診した。(悪くいえばそんな風に自分を責める自分がいたぁ) 自己分析、訓練分析 生理学、心理学 スピリチュアル 部類というよりそれぞれの要素を 吸収してかつ、自分が生きやすくなるように解釈して気づきを増やして行動や思考の塩梅を調節していきたい。 私が調節する。先生達の話しを参考にして。宗教はあんまりよくわからんないけど、宗教みたい😳 凄いなぁ。与えたり奪ったりしながら成長する。なんかしんどい。今日休みやから昼寝します
@hiratsukareina8693
@hiratsukareina8693 3 года назад
なんだか学生のときの授業受けてるの思い出しましたw
@user-ox9ot8nc4m
@user-ox9ot8nc4m 3 года назад
フロイトとユングが喧嘩別れした端緒の一つであるポルターガイスト現象に包含される神話的アドニス考察の一つである時系列的ゲシュタルトのラップ音について単なる心霊現象ではない蘊蓄を帯びたユングの指摘を嫉妬したフロイトの神経症気質そのものが精神分析の対象となっており実に興味深い
@user-zw2yi7gv5r
@user-zw2yi7gv5r 10 месяцев назад
心理学昔読んだけど、フロイトの夢分析が印象的、インテインクトなど。私はユング派だった。個人の発展に社会的な条件文化的背景が、関与するだっけ。そんな感じ。ドクターも弟子持ってくださいよー夢ですね。フロイトは元祖だけど批判も多い。マニアックだね。❌
@suzuki6356
@suzuki6356 10 месяцев назад
先生がエリートに劣等コンプレックスを感じているぞ!
@wadacamera
@wadacamera Год назад
ユングさんイケメン?!
@user-bk6eb1jv7i
@user-bk6eb1jv7i 3 года назад
某宮崎w某庵野w
@user-uh1ew1fw7v
@user-uh1ew1fw7v Год назад
東大出ててもヤブはヤブ
Далее
НУБ ИЩЕТ ЖЕНУ В GTA SAMP
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